死について!―あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った。

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  • サイズ A5判/ページ数 594p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784562036813
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

元消防士/刑事/葬儀屋/元ギャング/救急救命士/原爆被爆者/牧師/作家/ケースワーカー(元麻薬常用者)/外科医/元死刑冤罪者/看護師/ヴェトナム戦争退役軍人/HIV感染者…。あらゆる年齢・職業の63人が、インタビューの名手スタッズ・ターケル(『仕事!』『よい戦争』)に導かれ、「死」そして「生」について堰を切ったように語った!恐ろしくて、切なくて、強烈で、ユーモラスな言葉に満ち満ちた、話題の大型インタビュー集の全訳。

目次

医師
ER(救急救命)
法と秩序
戦争
母と息子
神の羊飼い(聖職者)
赤の他人
臨死体験
橋からの眺め
ベビーブーム世代〔ほか〕

著者等紹介

ターケル,スタッズ[ターケル,スタッズ][Terkel,Studs]
1912年ニューヨーク生まれ。父は仕立屋、母や下宿屋を営んでいた。シカゴ大学で法律を学ぶ。さまざまな職業を経て、ラジオ・パーソナリティやテレビ番組のホストとして活躍するなかで、後に「口述の歴史(オーラル・ヒストリー)」と呼ぶことになる独自のインタビューのスタイルを確立していった。著書は『仕事!』『よい戦争』(ピューリッツァー賞受賞)など多数。フォークソング、ブルース、ジャズ、オペラなどの音楽にも造詣が深い。アメリカ芸術文学アカデミー会員

金原瑞人[カネハラミズヒト]
法政大学教授・翻訳家

野沢佳織[ノザワカオリ]
上智大学英文学科卒業。翻訳家

築地誠子[ツキジセイコ]
東京外国語大学ロシヤ語科卒業。文化人類学から心理学、文化誌、紀行文、児童文学まで幅広く手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shouyi.

6
インタビューの名手と言われるスタッズ・ターケルによる88才の著作。インタビューを受けたひと63人。高齢者が多いが、年齢層もさまざま。有名な作家もいれば元ギャングも。話される「死」は本人自身の死であったり子どもの死であったり…。中にこんなことばがった。「重要なのは、生きることを恐れるなってことだ。」死を考えることは、生きることを考えることなんだ。ノンフィクション以上の感動的な作品となっている。2020/04/20

れじーな

2
誰にもやってくるけど、どんなものかは分からない「死」について、色んな方が自分の見解を述べています。結局答えはなくて、それぞれに違う解釈があって、興味深いです。信仰によって死後の捉え方は異なるものの、自分の存在が影響を与え、親しい人の記憶に残り、そうして繋がっていくこと、そこに永遠を見出している方が多いのが印象的でした。翻って自分はどうなのか、初めて自分の死を考えた時の得も言われぬ不快な浮遊感を思い出し、そこから一歩も変わりのない心構えの無さを実感するのでした。2013/01/13

YukoNexus6

1
およそ1年かけて読んだ分厚い本聞き書きの本。というと岸政彦編「東京の生活史」も読んでるところなのだけど、大きな違いは信仰心のあるなし。唯一神を心の中に置く、というのが、やっぱり私にとってはリアルではないので、信仰心のある人のことを羨ましく思うことが多い。特に死について考える時。まだまだ死ぬのは怖い。けれどどんどんリアリティを増していく。自分の死だけじゃなく近しい人の死も。いくら読んでも解答はないのが死なのでしょう。「仕事!」を貪るように読んだ若い日々が懐かしい。あの頃の心配事の多くは気がつくと消えていた。2022/01/13

まりこ

1
淡々と語られる63人もの人生と死への思い。癌やエイズ、人種問題など包み隠さず語られるリアルが重い。一冊で63人の多様な死生観に触れられたことは良かったが、もう少し一人一人を深掘りして欲しかった。やはり死について語ることはタブーなのかもしれない。非常に疲れた。2018/04/30

むむむむむむ

1
この本はもっと評価されていいのに!様々な人が死について語った本というが、どちらかというとその人の人生観について語った本だと思う。想像してたような難しい本でも、またテーマが重たい本でもなかった。むしろ気詰まりになった時に、気分転換に読む本である。インタビューの所々に、アメリカ文化が感じられて面白い。あと装丁はこれていいのか?友達か私の本棚を見た時、あまりにデカデカと書かれた「死!」という文字にギョッとしていた

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