内容説明
正しい手順や方法が用いられないと、データは妖怪のように化けてしまうことがある。本書では、世にあふれる数字や情報の中から、本物を見分けるコツを伝授する。
目次
第1章 社会科学における「事実」認定プロセス(事実とは何か;帰納と演繹;社会科学における事実;社会科学界の事実とは)
第2章 マスコミはいかに事実をねじ曲げるのか(世論の誘導―ニュースの選択と比重;意図的な省略と曲解;表現と誘導;データの誤用と悪用;相関と因果)
第3章 実際にデータを分析してみよう―カフェインと心臓の健康度(トピックと仮説;結果に影響を与えるかもしれない変数;データ・プロセス;分析;可能性の追求)
第4章 質問票作りのむつかしさ(測定の妥当性と信頼性;用語と選択肢;順序とレイアウト)
第5章 リサーチ・リテラシーとセレンディピティ(「痴」は世界を駆けめぐる;学問に向いていない人々;「学ぶ」という楽しみ)
著者等紹介
谷岡一郎[タニオカイチロウ]
1956年大阪生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、南カリフォルニア大学行政管理学部大学院修士課程修了。同大学社会学部大学院博士課程修了(Ph.D)。専門は犯罪学、ギャンブル社会学、社会調査方法論。現在大阪商業大学教授、学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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