ちくま学芸文庫<br> 一揆の原理

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ちくま学芸文庫
一揆の原理

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480096975
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0121

出版社内容情報

虐げられた民衆たちの決死の抵抗として語られてきた一揆。だがそれは戦後歴史学が生んだ幻想にすぎない。これまでの通俗的理解を覆す痛快な一揆論!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

68
一般書であり、東日本大震災後の様々な状況を見つつ2012年に上梓されたものなので、現代的視点がちりばめられているのが興味深かった。著者は戦後のいわゆる唯物史観的な研究と一線を画そうとする意識を持っているようで、特に「一揆=階級闘争」的な見方を排し、「一揆=契約」という視点を強調する。そこには権力打倒の意図はなく、それこそ労働組合の条件闘争的なものという見方は、かなりリアルに思えた。ただし自分が門外漢なので、本書にある論証がどのくらい「正しい」かは判断できない。コンパクトで読みやすく、色々学ぶことが出来た。2022/12/12

HANA

62
一揆というと蓆旗に竹槍。非道な代官の横暴に耐えかねた農民がブチ切れて蜂起するというイメージだが、完全にそのイメージを一新する一冊。一揆というものが何かという事を現代の出来事に重ね合わせて読み解いていくのだが、重ね合わせる部分は兎も角一揆については完全に目から鱗。支配体制の転変ではなく現代の団体交渉みたいな物ですよね。階級闘争史観だと物事が単純化されて世界が解りやすくなるけど、やはりイデオロギーが優先されると何の意味もない史観だなと再確認。何となく江戸時代の一揆より中世の一揆の方が躍動感溢れて面白いなあ。2019/10/29

壱萬弐仟縁

34
2012年初出。一揆は権力者とのしたたかな折衝のあり様。既成社会関係で聞きに対応できぬ人々が契約で生みだした、新たな社会的つながり(裏表紙)。この新たな視点は貴重だと思う。既存の共同体から抜け落ちてしまった人たちが生きていくのが非常に困難なのが現代日本の最大の問題(014頁)。竹槍と蓆旗(むしろばた)は百姓一揆の象徴(028頁)。一揆に対して嗷訴(強訴)で非武装・対話を基本姿勢とする(045頁)。2016/03/05

白義

26
一揆といえば竹槍を持った百姓の反権力闘争、なんてのは大間違い、とばかりに、人と人が自由に繋がり、強かにパフォーマンスや宣伝戦略を組み込んで権力と交渉した中世一揆のダイナミックな世界を描き出している。互いに助け合うというシンプルなつながりの原理が一揆の本質であり、それゆえにたった二人の一揆すら存在する、という知識の面白さに、それをゲームのいっきと絡めたりする文章の軽さ、網野史学だろうが唯物史観だろうが気楽に茶化してしまういい意味でのチャラさが冴え渡っている。時事問題リンクは古いがわかりやすさでは成功している2020/04/21

サケ太

24
非常に面白い。“一揆”という言葉から想定していたものと、違う姿が浮かび上がってくる。時代によっての常識や秩序が存在することや、中世の人々のバランス感覚というものが知ることが出来る良書。“一揆”という「人のつながり」。その基盤となった時代ごとのルール。現代のSNSなどのソーシャルメディアによる人とのつながりについても言及があり、考えさせられる。一揆=暴力、もしくは反権力が本質ではない。中世の人々が出来たつながりの形成の大事さや必要性を見た気がする。2020/04/05

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