内容説明
この国で第三世界の女性であるということ。フィリピン女性=セックス産業というイメージはどうして作られるのか。彼女たちの話す日本語はなぜ汚いといわれるのか。子供たちはなぜ母親の話す日本語を恥じるのか。在日フィリピン人女性と在日朝鮮人女性がディアスポラの視点から、言語、権力、差別、マイノリティ、ジェンダーを語り、多民族国家・日本の現実を描き出す。
目次
1 六十年代フィリピンから九十年代日本へ
2 権力資源としての言語
3 厳しい階級社会でレイシズムと闘うために
4 マイノリティ間の差異と政治