出版社内容情報
1918年のウルフ36歳の夏から死の1941年までの日記。未知の地平を拓いた天才作家の創造の現場。
内容説明
いま読んでいる本、創作過程の実際、本の評判や売上げ、エリオットやフォースターとの交友など、1918年36歳の年から1941年自殺する直前までの日記、死後夫レナードによって文学活動を中心に編纂された本巻は、創造の苦しみと楽しみを生き生きと伝える。
目次
1918年 36歳
1919年 37歳
1920年 38歳
1921年 39歳
1922年 40歳
1923年 41歳
1924年 42歳
1925年 43歳
1926年 44歳
1927年 45歳〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイトKATE
29
ヴァージニア・ウルフの日記を読むと、常に心の中で葛藤していたのが分かる。日記には、創作の苦悩を告白していて、鬱を持っていたウルフにとって他人には分からない苦しさがあったと思う。日記には創作の苦悩だけでなく、ハーディ、E.M.フォースターなどの名だたる作家、恋人のヴィタとの交流が記されている。特に、フォースターへの信頼が高く微笑ましい。ウルフの日記で最も登場するのが夫レナードである。レナードの支えがなければウルフの小説は誕生しなかった。この日記は、作家ヴァージニア・ウルフを知ることができる貴重な記録である。2024/04/30
旅籠屋
0
彼女は、しなやかな手で不器用に書いた。2013/03/28