一古書肆の思い出 〈4〉 激流に棹さして

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  • サイズ B6判/ページ数 522,/高さ 21X14cm
  • 商品コード 9784582486346
  • NDC分類 024.8
  • Cコード C0323

出版社内容情報

昭和24~26年――貴書珍籍の暴出はクライマックスに達した。大渦巻の中で、必死で大魚巨鱗を追う。どんな稀覯本が? どこから、どんな手順で? 価格は? 写真170枚入りで綴る激動期3年間の記録と回想。

内容説明

昭和24、25、26年―空前絶後の古書・古文書の受難・乱離の3年間。著者は時代の大渦巻の中で、面向不背、必死に大魚巨鱗を追いつづける。わずか1000日間の所獲は、国宝・重要文化財20~30点、重要美術品40~50点、その他無数。さて、どんな稀覯本が、どこから?どんな手順で?価格は?納め先は?隠さず偽らず、生き生きとした具体的な叙述は、本書以外では見られないでしょう。

目次

1 古書界の動乱、最高潮に達す(好望らしい新春を迎う;空前の昭和大正文学書の大入札会―入江文庫;奈良・平安の貴書、江戸の珍本;吉田子爵家秘蔵の神道文庫の分散;目録17号に重要文化財が並んで;京都・大阪は宝の山;ぞくぞくと稀珍の古俳書;東北に埋もれた重要文化財の発掘;伊達伯爵家のお払い物;古俳書蒐蔵の充実;摂津吉田家聆濤閣宝籍の放出;暴流奔騰の頂点昭和24年)
2 漸く転機を迎えんとして(25年初め頃の私の生活、業界の在り姿;日本の古書籍業界の特殊性;何年まで続く暴出ぞ;この頃のお買い手の動静;激動下の25年後半;紅梅文庫の興亡と桃園文庫の機微)
3 永く続く大きな余震(小粒の大集積「日本文学書目」;栗田元次文庫と蜂須賀候爵家本と;藤園堂伊藤為之助さんの功績;小津家西荘文庫と保坂家本)