内容説明
幾何学は「空間」の性質を知るためにはじめられた学問である。本書は、現代幾何学を考える出発点となる概念、「多様体」の入門的解説書である。まず、「曲面」の考え方をおさらいしながら、「空間」の考え方を多くの図を掲げ丁寧に説明する。さらに、「空間」の様々な性質を知るために幾何学がいかなるアイデアやノウハウを培ってきたかについて述べる。最後に、別の視点からみた「空間」の考え方「非可換多様体」について言及する。
目次
1章 幾何のすすめ
2章 曲面とは
3章 ガウス‐ボンネの定理
4章 曲面から多様体へ
5章 微分形式とド・ラームコホモロジー
6章 多様体を決める代数的構造
7章 非可換多様体へ
8章 さらなる幾何学的対象物を描くために
著者等紹介
前田吉昭[マエダヨシアキ]
1974年東京都立大学大学院理学研究科博士前期課程修了。1976年東京都立大学大学院理学研究科博士後期課程中途退学。東京都立大学助手、慶應義塾大学理工学部専任講師、助教授を経て、慶應義塾大学理工学部教授(理学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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