叢書死の文化<br> 巨大事故の時代

叢書死の文化
巨大事故の時代

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784335550423
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C1336

内容説明

大量死の予感…。「核の時代」に生きる私たちは、予告なき巨大技術システムの破綻に備えているか?きたるべき惨事と破局を直視する、書下ろし。

目次

事故への視点(巨大事故の時代―序にかえて;巨大事故の実際;セベソの事故;ボパールの事故;スリーマイル島原発事故;日航機堕落;チャレンジャー爆発;現代事故の十の特徴)
チェルノブイリ原発事故(巨大システムとしての原発;チェルノブイリ事故の経過と原因;チェルノブイル事故の影響と意味)
巨大事故と人間(事故はなぜ起きるか;ヒューマン・ファクター;巨大事故をどうするか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さえきかずひこ

6
巨大事故という括りのなかで、3章にわたってチェルノブイリ原発事故を取り上げ、原発がいかに複雑かつ相互作用的でタイトなシステムであるかをくりかえし述べている。もちろん結論は、原発と核兵器の廃棄となる訳で、気持ちはわかるがなかなか難しいだろうと思わせる。1989年出版の本なので、細かな部分の情報は古びているが、福島の原発事故後のいま読んでも為になる一冊。社会への科学の啓蒙書として、いささか立場は極端だが、丁寧かつつぶさな筆致は好ましく、できる限りの難解さを排した文体は、誰でも興味を持って読めそうだ。2016/05/22

Mealla0v0

1
本書の視点は、巨大事故を個々のシステムの偶然的欠陥によるのではなく、現代技術の先端性と社会構造によるものだ、とするところにある。10ヶの特徴を列挙している点が興味深い。非常に優れた洞察。事故は巨大技術という意味で現代的であるがその要因は古典的とも言える。機械のエラーと人のミスが折り重なる複合的な因子があり、事故は類例や告発といった形で既に予告されていたが、事故が起こればその解明は難しい。備えもなく、被害は巨大かつ日常に浸透するため目には見えなく、後始末も難しい。こうした巨大技術は軍事技術に根を持っている。2017/09/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1288786
  • ご注意事項

最近チェックした商品