内容説明
何でもない日常を通して、老いと死を描く表題作「ミヤマカラスアゲハ」(優秀賞)など入選作7編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamakujira
2
第3回「草枕文学賞」入賞作、7編の短編集。つまり、素人の作品ばかりってことだけれど、素人作品にしてはうまいと思うか、やっぱり素人作品だと思うかは、人それぞれだろう。どれも一長一短で、巻末の講評は的を射てるな。 (★★☆☆☆)2013/11/08
てるあき
0
「ミヤマカラスアゲハ」は、ボケかかった村越79歳と息子の昭夫38歳の日常生活が描かれ、刻々と死に向かって時が流れている。昭夫は父親の趣味でもある蝶観察に連れ出す。戦争で亡くなった弟・悟のことと現在の息子との生活が交錯する。自分の生きたしるしが見つからない父に、昭夫は素晴らしい蝶の標本があることを説く。避けて通れぬ老いを描いた作品。2015/07/29
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