都市国家から中華へ―殷周春秋戦国

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  • サイズ A5判/ページ数 446p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062740524
  • NDC分類 222.01
  • Cコード C0322

出版社内容情報

興亡果てなき動乱時代初めて書かれた殷周 春秋戦国の虚実
文王・武王・周公の理想?孟嘗君・蘇秦・蘇代の合従連衡?

漢代以後の史書や注釈によって語られてきた夏殷周三代と春秋戦国。しかし、それらは後代の建て前や常識に規制され、そもそもはなかった内容までが付け加えられている。何が付加されたのか。どこに事実が隠されているのか……。戦国時代の史書をもとに「わかる事実」を探り、事実探求の道筋をたどる。

平勢 隆郎[ヒラセ タカオ]
著・文・その他

内容説明

漢代以後の史書や注釈によって語られてきた夏殷周三代と春秋戦国。しかし、それらは後代の建て前や常識に規制され、そもそもはなかった内容までが付け加えられている。何が付加されたのか。どこに事実が隠されているのか…。戦国時代の史書をもとに「わかる事実」を探り、事実探求の道筋をたどる。

目次

第1章 本書が扱う時代
第2章 周王朝の史実
第3章 「華夏」の源流と夏殷周三代
第4章 戦国諸国それぞれが語る夏殷周三代
第5章 夏王朝・殷王朝の史実
第6章 春秋時代の史実
第7章 戦国時代の史実
第8章 戦国時代の学術
第9章 戦国時代を変革した人々
第10章 新たに比較検討される春秋時代像、そして夏殷周三代像

著者等紹介

平〓隆郎[ヒラセタカオ]
1954年茨城県生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(文学)。鳥取大学助教授、九州大学助教授、東京大学助教授(東洋文化研究所)などを経て、東京大学教授(東洋文化研究所。一時大学院情報学環)。研究テーマは、東アジアの中の中国古代史認識
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

崩紫サロメ

6
本書が扱う殷周・春秋戦国時代について、多くの人は『史記』など漢代以降の歴史叙述を通して知っており、多くの概説書もそうである。それに対して本書は『竹書紀年』など戦国時代の年代記を紐解いている。しかし、そちらに「真実」が書かれているということではなく、『史記』とは異なる事情により様々なバイヤスがかけられ、レッテルが貼られていることを丁寧に明らかにしている。国別の孔子評価の比較、斉の田氏による姜氏時代の斉への貶め方など、なるほどー。2019/09/17

印度 洋一郎

4
従来の古代中国史観を見直すという主旨はわかるが、とにかく読み難い。冒頭、著者も「この本はわかりにくいかもしれない」と盛んに予防線を張っていたが、内容の主体は漢の時代や春秋戦国時代に書かれた中国の史書に対する批判で、それ自体はとても興味深いものの、読者が古代中国の史実を知っていることが大前提だから、こういう概説書の主旨には馴染まないと思う。だから、「中国の歴史」の名前に惹かれて、この本を読めば歴史がわかるのか、と思うと違和感を持つはず。まず、他の従来の史観に基づく本を熟読して、それから読むべき内容だろう。2013/05/10

四号戦車

1
長さは音律を基準にしているとあって驚きました。 明代の天工開物(農業・工業書)にも長さは音律を基準にするとあったので。 2019/02/01

左近

1
中国史研究の史料としてきた「史記」「左伝」といった有名なテキストを、文章の内容そのものの解読ではなく、その文章がどういった社会状況を背景に形成されてきたかというところから歴史を整理し、読み解く内容。中華文明も最初から文明だったのではなく段階を経て発展したことを感じられ、勉強になった。この段階的発展は日本の歴史理解にも応用できるかも。”統一された帝国”というビジョンを共有する前の文化国家時代の人々の具体的な生活について知りたいところ。2017/05/19

mm

0
最初はわかりづらかったけど、途中から読み方がわかってきたのか楽しく読めた。2017/06/08

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