出版社内容情報
「速くなる」
――ただそれだけを目指して走る。
白い広い何もない、虚空に向かって……。
春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に2人を変え、そして、部を変える――。「おまえらがマジで競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。
第28回吉川英治文学新人賞受賞
2007年本屋大賞受賞
佐藤 多佳子［サトウ タカコ］
著・文・その他
内容説明
春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した二人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に二人を変え、そして、部を変える―。思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。
著者等紹介
佐藤多佳子［サトウタカコ］
１９６２年東京都生まれ。１９８９年、「サマータイム」で月刊ＭＯＥ童話大賞を受賞しデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で９８年、産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、９９年に路傍の石文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムＴ
139
『適当』という言葉が辞書にない兄はサッカー界のスター。『我慢』という言葉が辞書にない幼馴染みは短距離界のスター。「俺は天才のあとを追うという悲劇の星の元にでも生まれているのか」サッカーから陸上に転身した主人公の新二。ブツブツ言いながらも常に努力を惜しまない彼の姿は、とても清々しく魅力的。天賦の才を持つ者を前に、彼はこの先何をみつけ何を見つめていくのだろう。副題は『イチニツイテ』まさに！スタート位置についた時の、胸の高鳴るような読後感。2010/06/11
mariya926
116
この本を読めば本屋大賞を全読できるので(今年のはまだ読めていませんが)リクエストしてみたら買ってもらえました♪̊̈♪̆̈読友さんたちのお勧めもあって楽しみでした。もう一言で甘酸っぱい青春ですね♪̊̈♪̆̈あまり青春小説は好きではないですが、この本は爽やかなので大丈夫です。主人公はサッカーの天才の兄がいるので、ずっとサッカーをしつつも劣等感を持っていました。高校に入って陸上部に入りますが、そこにも蓮という天才が！？主人公の成長物語です。今はイチニツイテのレベルなのでどこまで成長できるか楽しみです！2018/05/27
七色一味
114
読破。国内ではイマイチ盛り上がりにかけるスポーツをテーマにした本で、その1巻目。雰囲気は『DIVE!!』にも似てるかな。駅伝だと『奈緒子』とか『風が強く吹いている』とか？後者は読んでませんが…。高校生男子の一人称で進む物語は、甘くもなく切なくもなく、でも爽やかで結構ウェットなところもあって…。単純でフクザツで真っ直ぐな陸部の姿が鮮やかです。2011/08/21
momogaga
108
これまでリレーにあまり興味がなかった。しかし、この本を読んで、今すぐ見てみたいと思った。２部、３部目が楽しみ。 2015/07/20
B.W.
95
百田氏のボックスと似たような設定。大器晩成・努力型の新二と天才型だけど一癖ある連。二人の成長そして、友情物語。好きですね〜この設定。新二はどのように成長していくのか？連は覚醒するのか？眩しすぎる青春時代の中で、新二と連がそしてチームメイト・ライバルがどんな物語を紡いでいくのか続巻が楽しみ。これほどの作品をなぜ積んでいたのかと後悔しつつも、続きがまとめて読める幸せ引き続き、２巻へ。「イチニツイテ」〜「ヨウイ」に続く・・・2011/05/22
