岩波ジュニア新書<br> 私は黒人奴隷だった - フレデリック・ダグラスの物語

岩波ジュニア新書
私は黒人奴隷だった - フレデリック・ダグラスの物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784005001316
  • NDC分類 K289

出版社内容情報

黒人奴隷といえば『トム爺の小屋』が,奴隷解放の父としてはリンカン大統領が知られています.フレデリック・ダグラスは,同じ時代に奴隷から身を起こし奴隷制度に命がけの闘いを挑んだ果敢な人物です.合衆国を真に自由で平等な国にしようと献身した彼の生涯は,血の通ったアメリカ奴隷解放史といえましょう.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

40
アメリカでの黒人への人種差別や、昔の奴隷問題に興味があったので読んでみることにしました。黒人の奴隷開放といえば、リンカーンとか南北戦争が私自身は最初に頭をよぎるのですが、その前に、フレデリック·ダグラスという黒人の活動家がいて、その人が非常に影響を及ぼしたのは知りませんでした。また、他にも奴隷制度を辞めさせようとする、様々な黒人やまた白人の活動家達がいた事も知らなかったので勉強になりました。フレデリック·ダグラスは奴隷だったわけですけれども、そこから国を動かす活動家になっていく過程は興味深いものでした。2019/01/17

みず

10
産まれながらの黒人奴隷だったフレデリックは、奴隷廃止活動家として人生を送る。若い頃は奴隷として日々を送ったフレデリックが活動家となり様々な人物と関わりを持つ中、その若い時分から長い間影響を受けた白人、ガリソンの考えに歪みを感じる時期がくるが、それも自然な事だろう。自分が奴隷に生まれた事や意見の不一致、疑問を持つ事は自分を持つ事。大事にしたい。2019/02/06

すー

8
フレデリック・ダグラスは黒人奴隷だった。1800年代初頭、奴隷は学問することを許されておらず、奴隷の所有者たちは「学問は奴隷をダメにする」と考えていた。彼らが正しかったことをダグラスは証明した。幼少期のダグラスは偶然に偶然が重なって文字を学ぶことができた。彼が文字を学び始めたことを知った彼の持ち主はそれをやめさせようとした。しかし、ダグラスは学び続けた。彼は自由になるために北へと逃げ、そして名演説家・名文筆家として南北戦争における奴隷解放宣言の立役者の一人となった。2011/10/26

omasa

4
頑張って読んだ。リンカーン、ダグラス、両方読んでも、私みたいな歴史に疎い者には、ぼんやりとしか見えてこない。でも、奴隷制度という信じがたい非道なことが、あの華やかで進歩的で自由の国アメリカにあったということ。想像することさえ恐ろしいが事実だ。知らなくちゃいけない。アングルトムの小屋もあるし、最近は他にも黒人奴隷の実態に迫る本が出版されているが、残っていくのはどんな本なのだろうか?2022/01/10

のん@絵本童話専門

2
奴隷として生活する中で、学をつけ力をつけ逃亡。自由黒人として奴隷解放運動で重要な役割を担ったフレデリック・ダグラスの自伝。リンカーンの伝記と比較すると、リンカーンの人物像に相違がある。リンカーンは奴隷制度を嫌悪し自ら積極的に行動した偉大な人格者として描かれていることも多いが、こちらを読むとリンカーンは勇気こそあれど元々は奴隷制度へ反対する意思はなかった典型的な白人思考だったと思われる。こちらを読むとあまりリンカーンを手放しに賞賛することはできかねる。おそらくどちらも真実を書いているのだろうが…2023/12/12

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