出版社内容情報
プライバシーはすでに崩壊している!? 個人情報やプライバシーをめぐる法制度の概要、最新の議論状況、国際的な動向等を紹介。あわせて、制度設計に必須となる、プライバシー保護技術の入門的な内容を解説する。議論をするにも、まずはここから。
内容説明
個人情報やプライバシーをめぐる法制度の概要、最新の議論状況、国際的な動向等を紹介。制度設計に必須となる、プライバシー保護技術の入門的な内容も解説。
目次
1章 序
2章 法制度と技術に関する基礎概念
3章 米国、EU、日本のプライバシー保護制度の現状
4章 パーソナル・データ・エコシステム
5章 リンク攻撃と拡大した疑似ID
6章 k‐匿名化をめぐる技術
7章 差分プライシー
8章 質問監査
9章 秘密計算
付章 医療情報、遺伝子情報のプライバシー保護
著者等紹介
中川裕志[ナカガワヒロシ]
1975年3月東京大学工学部電気工学科卒業。1980年3月東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)。1980年4月以降横浜国立大学工学部講師、助教授、教授。1999年8月以降東京大学情報基盤センター教授(情報理工学系研究科数理情報学専攻兼担)。人工知能、自然言語処理、情報検索、機械学習、プライバシー保護の研究を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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一索
1
k-匿名化の評価指標ガバガバ過ぎない?2016/07/17
笠井康平
1
文体に勢いがあって読みやすい2016/06/16
GASHOW
0
プライバシー問題を数理的に説明しているアプローチは、データを扱う人にとって役に立つと思います。プライバシー問題で、識別項目があると必ずたどりつくということをネットフリックス事例などで説明をしているのが良かった。数百万人の会員でもレビュー嗜好などから投稿者がわかってしまう。基本情報をはずすことが匿名化ができているという思いがちだが、行動情報は特定もできる。法律は特定にこだわりがあるが広告はカテゴリーがわかれば特定の必要がないので、広告というアクションが発生することそのものがプライバシー保護がないことになる。2016/05/18