目次
1 ニュートン力学と解析力学(なぜ解析力学を学ぶのだろう;ニュートンの運動方程式 ほか)
2 ラグランジュ形式の基礎(自由度と一般座標;ラグランジュの運動方程式 ほか)
3 ハミルトン形式の基礎(ハミルトンの運動方程式;配位空間と位相空間 ほか)
4 力学問題へのアプローチ(簡単な運動;斜面を滑る質点 ほか)
5 振動問題へのアプローチ(いろイろな振り子;いろいろな自由度系の振動 ほか)
著者等紹介
河辺哲次[カワベテツジ]
1949年福岡県出身。1972年東北大学工学部原子核工学科卒。1977年九州大学大学院理学研究科(物理学)博士課程修了(理学博士)。その後、高エネルギー物理学研究所(現:高エネルギー加速器研究機KEK)助手、九州芸術工科大学助教授、同教授を経て、九州大学大学院教授。その間、文部省在外研究員としてコペンハーゲン大学のニールス・ボーア研究所(デンマーク国)に留学。専門は素粒子論、場の理論におけるカオス現象(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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デコボコ
5
解析力学の解説書は何冊か読みましたが、最初の1冊として特にオススメです。 解析力学全体の有用性(多自由度の系を扱い易いこと・座標系に依存しないこと)や各々の命題の目的に明示的で、田﨑晴明の『熱力学 現代的な視点から』を思わせる良書でした。 ハミルトン-ヤコビ方程式から量子力学へのつながりは扱っていませんが、その代わり、ハミルトン系と散逸系の話など様々な話題に触れていますし、例題は豊富かつそのテーマもビルの揺れやロボットアームの動きなど面白いものが多いです。解説も丁寧で、式変形で迷子になることもありません。2015/02/01