歴史文化ライブラリー
江戸の政権交代と武家屋敷

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642057400
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0320

内容説明

江戸城下町の武家屋敷は、政権交代と幕臣たちの出世や没落で千変万化する動的な空間だった。将軍の代替わりと、江戸・駿府・甲府などの武家地の変転のドラマを描き、江戸の政権交代を都市空間のあり方から捉え直す。

目次

拝領の時代―プロローグ
生まれながらには
犬公方前夜
「甲府藩」の記憶
吉宗東征
山流しの果て
拝領の終わり―エピローグ

著者等紹介

岩本馨[イワモトカオル]
1978年、北九州市に生まれる。2000年、東京大学工学部建築学科卒業。2006年、同大学大学院工学系研究科博士課程修了、博士(工学)。現在、京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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伊達者

1
図書館本で読んだ。若手研究者による江戸幕府政権と家来の居住地を巡る分析。将軍の代変わりの過程で江戸城や駿府甲府の城廻でどのように屋敷拝領地が変化したかを物語り風に描いていて興味深く読めた。江戸の武士はまさにサラリーマン。でもいまのサラリーマンにとって社宅の手当ても難しくなっていてどこに住むかは出世とは無関係である。その意味で武家社会において地位と居住地の関係に気づかされて興味深かった。著者は東大工学部の出身で現在京都大学工学部建築史学講座の准教授とのこと。人文学に工学部から進む道というのもあるのだ。2022/12/25

カラヤ3

1
江戸時代における政権交代の影響とそれに伴う武士、大名の拝領屋敷の持ち主の変遷から考察している。2022/01/30

wang

0
江戸での武士の屋敷の移転を追跡することで、当時の江戸の社会状況や経済情勢など色々な問題が見えてくる。特に江戸城正面の西の丸下などは幕閣要人が住まいいつでも登城できる超一等地であるが、それゆえ政権交代で前政権の中心人物は改易され不便な都市周辺部へ追いやられる。あるいは取りつぶされた後が区画整理され道連れで左遷されたかつての縁者が引っ越してきたり。御家門家臣の屋敷が別に拝領されていることで館林甲府や忠長の立ち位置など推察可能であったり。和歌山甲府駿府などでの状況も一部含む。吉宗とともに幕臣化の動きも面白い。2015/11/22

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