歴史文化ライブラリー<br> 博覧会と明治の日本

歴史文化ライブラリー
博覧会と明治の日本

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642056984
  • NDC分類 606.9
  • Cコード C0320

内容説明

幕末のパリ万博への参加に始まる日本の博覧会。明治新政府は、欧米の文明国に列するため、国内外での博覧会への参加・開催を奨励する。その後変貌していく“博覧会”は、日本の近代化にいったい何をもたらしたのか。

目次

博覧会とは何か?―プロローグ
万国博覧会の誕生(フランス内国博覧会からロンドン万国博覧会へ;見世物と薬品会―日本における博覧会の源流;慶応三年のパリ万国博覧会)
明治初期の博覧会(日本はじめての博覧会;ウィーン万国博覧会―「自主の精神」の発見;フィラデルフィア万国博覧会―産業オーケストラ)
内国勧業博覧会の誕生(内国博は見世物ではない;内国博の定期化;内国博の浸透;岐路に立たされる内国博)
遊園地化する博覧会(明治三三年パリ万国博覧会と祝祭;変貌する内国博;万国博構想の挫折と内国博の終焉)
明治時代と博覧会―エピローグ

著者等紹介

國雄行[クニタケユキ]
1964年、東京都に生まれる。1995年、中央大学大学院文学研究科博士後期課程退学。現在、首都大学東京大学院人文科学研究科准教授、博士(史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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3
2010年刊行。幕末から明治にかけて、日本における博覧会五十年史。日本が参加した欧米の万国博覧会と日本国内の内国勧業博覧会を交互に紹介するというのが基本の構成。博覧会の出品や褒賞の実績を通して、近代日本の産業化や西洋化を見ていこうという内容であります。驚いたのはこの当時の博覧会、出品物の売買契約を結んで、売り払うことで収益を得ていたのですね。現代でいえば展覧会ではなくて物産会のイメージ。それとも、現代の博覧会もこんなことをやっているのでしょうか? 星4つ。2021/11/29

2
2年半ぶりの再読。やべーよ、一度読んだはずなのにろくに覚えてないよー。明治日本の内国勧業博覧会の変遷を確かめるために再読したこの一冊。日清戦争やコレラの流行に重なって盛り上がらなかった第四回の京都から、エンタメ方向に振り切った第五回の大阪へのリニューアルがとんでもなくて、何だか京都人と大阪人の気質の違いを見るよう。日露戦争には勝利したものの、博覧会を続けるだけの力が政府に残っていなかったという実情が哀しいのであります。ところで、196Pの伴直之助の博覧会批判が日清戦争の後だったという記述はもしや誤記では?2024/03/20

はじめ

2
見世物小屋という素地があったからこそ、明治になってから博覧会が受け入れられやすかったというのは興味深い。この時代ってやっぱり帝国主義と植民地支配と切り離せない2014/02/12

鵜殿篤

0
まあ一般向けの概説書という感じだった。ざっと概観するにはよくまとまっていて、ありがたい。

kozawa

0
博覧会のルーツと明治日本。面白かった2010/08/05

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