スピンはめぐる―成熟期の量子力学 (新版)

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スピンはめぐる―成熟期の量子力学 (新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 284,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622073697
  • NDC分類 421.3
  • Cコード C3042

出版社内容情報

物理学生の必読書、待望の新版。量子スピンの真髄に迫る不朽の名著。
スピン発見に至る思考をたどり、「古典的記述不可能」な量子力学的概念の真髄に迫る。懇切な注釈つき。最近の知見等も収録。

内容説明

スピンの概念は紆余曲折の末に理論的に焦点を結び、相対論化され、量子力学の射程を大きく伸ばした。それは荷電スピンの概念につながり、人知が原子核の内側へ踏み込むことを可能にしたのである。その過程で、「アクロバットのよう」なディラックの思考、つぎつぎと問題の鍵を見いだす「パウリの正攻法」、現象論的な類推から本質に辿り着く「ハイゼンベルク一流の類推法」など、さまざまな個性の頭脳が自然の謎と格闘する。本書はそんな「興奮の時代」と呼ばれた量子力学の成熟過程を、近体験する旅である。

目次

夜明け前
電子スピンとトーマス因子
パウリのスピン理論とディラック理論
陽子のスピン
スピン同士の相互作用
パウリ‐ワイスコップとユカワ粒子
ベクトルでもテンソルでもない量
素粒子のスピンと統計
発見の年“1932年”
核力と荷電スピン
再びトーマス因子について
最終講義

著者等紹介

朝永振一郎[トモナガシンイチロウ]
1906年、東京に生まれる。京都帝国大学理学部卒業後、理化学研究所研究員を経て、東京文理科大学教授、東京教育大学教授、同大学学長を歴任。「超多時間理論」「くりこみ理論」などの世界的業績を遺した。1965年度ノーベル物理学賞受賞。1979年没

江沢洋[エザワヒロシ]
1932年、東京に生まれる。1960年東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学理学部助手。1963年米・独に出張。1967年帰国。学習院大学助教授、1970年教授、2003年名誉教授。理学博士。専攻は理論物理、確率過程論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roughfractus02

13
ディラック、パウリ、ハイゼンベルクら著名な物理学者がスピンを予想する影にはクローニッヒ、ウーレンベック、カウシュミットら若い世代の発想があった。本書は物理学者たちのスピンをめぐる試行錯誤のドラマである。原子の線スペクトルが整数倍の値をとる点から電子のスピンは天体の公転との類似で予想できた(電子は飛び移るが)。が、詳細な観測では公転の線スペクトルも分裂している。ここから議論は、磁気モーメントから捉え直すゼーマンの実験を経て、さらに原子の自転の予想と公転自転の相互作用へと展開しつつ、発見の1932年を迎える。2022/04/08

御光堂

4
量子力学のスピンというパラメーターについての本。ちょっと読んでみても量子力学の詳しい知識が既知とされて議論が進むので難しくて歯が立たなかった。難しい概念が、「〜はご存知でしょう」といって、どんどん出てくる。この本の前に著者の『量子力学 I,II』をきちんと読んでものにしてから再挑戦したい。2019/01/08

SNagai

2
1920ごろから1940年ごろまでの量子力学の発展の様子を朝永先生が解説してくれている。数式も多く全てを理解はできないが、原子、電子、原子核などがどういうものかよくわからない時代に、鍵となる実験結果とそれを説明する理論がどのように進展していったかを目の当たりにすることができる。説明されている数式の1/100でもいいから理解したい。2022/12/04

あっちゃんのパパ

1
評価=?:私としては、読んだとは言えないだろう。数式などは飛ばして、偉大な量子力学研究者たちの写真があるところを拾い読みしただけだから。しかし、朝永振一郎が、量子力学にどう取り組んできたか、また彼の周りの研究者との関わりの中で彼のくりこみ理論などは作り上げられたと感じる事が出来た。1920-40年と言う短い間に数多くの研究者が苦労して量子力学理論が作り上げられた過程を少しでも感じられたと思う。2021/11/02

1
スピン及び場の量子論をメインに量子力学の成り立ちを時系列に沿って追っていく本。同著者の量子力学Ⅰ、Ⅱを読めば分かるが朝永氏はどのようにして理論が構築されたかを知りその上で理解することに重きを置いている。自分にとっては最も体系的に理解しやすい内容の描き方であり良書が多いと感じる2018/09/11

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