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出版社内容情報
すべての生物の基本構成単位として、あたり前のようにとらえられている「細胞」。
その細胞を、「生物ではない」けれど、「細胞への侵入が可能な存在」であるウイルスの視点から見つめ直すと、何が見えてくるのか?
あたかも、ウイルスに侵入してくれと言わんばかりの構造をしている細胞膜。
ウイルスに容易に乗っ取られてしまうタンパク質合成装置=リボソーム。
ウイルスに瓜二つのエネルギー工場=ミトコンドリア。
新型コロナウイルスにもまんまと利用される輸送システム=細胞内膜系。
そして、細胞の“司令塔”たる細胞核にいたっては、ウイルスによって生み出された!?
細胞の機能としくみ、その一生はなぜ、現在の私たちを構成するあのような細胞となったのか?
そして、その進化の過程でウイルスが果たした役割とは?
──気鋭のウイルス学者が、「侵入者目線」で新たな細胞像を解き明かす、傑作サイエンスミステリー。
内容説明
巨大生物も微生物も、単細胞生物も多細胞生物も、あらゆる生物は細胞からできている。脂質の膜で覆われたその内部では、いったい何が起きているのか?DNAを格納し、増殖の場となる。タンパク質をつくり出し、生命現象の舞台となる。そして、ウイルスが感染し、病気を生じさせる現場にも…。5つの主要パーツのしくみとはたらきを徹底的に掘り下げながら、生物に最も近い存在=ウイルスの視点も交えて語る新たな生命像。
目次
プロローグ 細胞とはなんだろう
第1章 細胞膜―細胞を形づくる「脂質二重層」の秘密
第2章 リボソーム―生命の必須条件を支える最重要粒子
第3章 ミトコンドリア―数奇な運命をたどった「元」生物
第4章 細胞内膜系―ウイルスに悪用される輸送システム
第5章 細胞核―寄生者が生み出した真核細胞の司令塔
著者等紹介
武村政春[タケムラマサハル]
1969年、三重県津市生まれ。1998年、名古屋大学大学院医学研究科修了。医学博士。名古屋大学助手等を経て、東京理科大学理学部第一部教授。専門は、巨大ウイルス学、生物教育学、分子生物学、細胞進化学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mach55