岩波ジュニア新書
地球持続学のすすめ

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  • サイズ 新書判/ページ数 209p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005005680
  • NDC分類 K519
  • Cコード C0245

内容説明

お金を出せば何でも買えて、モノを大量に消費する今の生活にはいずれ限界が来る。複雑な環境問題を理解し、未来社会を設計し、そこにいたる実行可能な道筋を示す新しい試みが地球持続学だ。モノのない幼少時代から高度経済成長と共に成長した著者が、自らの研究の歩みを語りつつ、21世紀に生きるきみたちと問題解決を目指す。

目次

1 経済成長の陰で日本の環境は
2 日本から世界に視野を広げる
3 持続可能性の考え方
4 地球温暖化が教える問題の深刻さ
5 東アジアで循環型社会を考える
6 地球持続学を学ぼう

著者等紹介

武内和彦[タケウチカズヒコ]
1951年、和歌山市に生まれる。東京大学理学部卒業、同大学院農学系研究科修士課程修了。東京都立大学理学部助手、東京大学農学部助教授などを経て、同大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻緑地創成学分野教授、東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)副機構長、国際連携本部長を併任。専門は、自然を生かした地域づくり。アジアの砂漠化や土地荒廃の防止、巨大都市の環境改善も研究している。最近は、サステイナビリティ学の世界的研究拠点形成に向けて奔走している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐島楓

20
大学卒業後からフィールドワークを繰り返してこられた著者の言葉は重い。いかに地球環境を維持しながら開発してゆくか。あとは野となれ山となれなどと絶対にいい加減なことをしてはいけない。2014/06/29

壱萬弐仟縁

9
sustainable developmentの環境思想は、今でも脈々と続いている。だが、現実は人口爆発と資源枯渇の懸念。3.11を踏まえた刷新を希望したい。若い人向けだが、大人が読んでも手加減が感じられないので、不満はない。前向きに、永続可能な環境の下での社会経済システム構築の必然性が問われる本。2013/05/16

やま

7
2007/6/20に出版された本である。著者の環境、持続可能な活動の歴史が記述されている。この後、2011.3.11を過ぎてどのようなことになっているかの続編が欲しいところ。ジュニア新書になっているが、内容のレベルは高い。若者が環境に興味を持ってもらいたいと書かれているが、グレタさん旋風が起きていることを考えると、持続継続な社会にはまだまだなようだ。2020/07/04

つーちゃん

1
サステナブルという言葉が蔓延しすぎて、うっかり借りてしまった本。めっちゃ理系じゃん、と思いつつも、なんやかんや読了。案外面白かった。 基本的に環境問題を中心に取り扱うのだが、学際的に物事を捉える筆者は、地質学や気候学、史学を用いてフィールドワークまで行う。 炭素14を用いた調査法、と記述があった時、この面白さの理由に気づいた。この人は、和製ジャレド・ダイアモンドだ。いや、年齢的に、ジャレド・ダイアモンドが洋風武内和彦なのか?2021/06/26

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