内容説明
本書は、島原コミュニティの「生」を支えた町内会、自治会やボランティア協議会、さらに全市にわたる市民諸団体の総連合「島原生き残りと復興対策協議会」の組織と活動に焦点を据え、都市再生のプロセスを余すところなく分析した共同研究の成果である。阪神・淡路大震災との関連についても詳細に言及、さらに調査データにもとづいて災害の前後で市民意識がどう変化したかを、縦横に、実証的に解明している。
目次
序章 問題と方法
第1章 島原市の概要
第2章 行政の対応
第3章 被災者団体と住民運動
第4章 ボランティア協議会の活動経過
第5章 災害と町内会
第6章 長期災害下のコミュニティ変動―中間考察
第7章 災害都市のコミュニティ分析
第8章 阪神・淡路大震災と島原コミュニティ
第9章 総括
第10章 展望:都市社会学の現代的課題―災害分析から環境対応へ