内容説明
遙か長安の都へ向う遣唐使には、先進文化の導入と外交関係を維持する使命があった。雨乞い儀礼を見聞し朝賀の儀式に参列するなど、彼らにとって儀礼・儀式とは何だったのか。知られざる唐の社会と文化を描く日中外交史。
目次
遣唐使の新しい視点―プロローグ
日本出発(遣唐使の任命と準備;難波津出発)
揚州にて(中国到着と揚州城;中国の国忌行香と日本の国忌 ほか)
都長安にて(長安と大明宮;皇帝との対面 ほか)
日本の儀式と唐の影響(日本の儀式と吉備真備;遣唐使と唐の儀礼 ほか)
遣唐使のもたらしたもの―エピローグ
著者等紹介
古瀬奈津子[フルセナツコ]
1954年、埼玉県に生まれる。1977年、お茶の水女子大学文教育学部卒業。1983年、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科(博士課程)単位取得退学。現在、お茶の水女子大学文教育学部教授。博士(文学)
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