内容説明
現行のデモクラシーの下で、市民には、社会的・経済的な引退はあっても、政治的な引退はない。つまり、政治的には“終身現役”なのである。このような観点から、本書では、社会的・経済的な“引退者”“依存者”を意味しがちな“老人”を避けて、“シニア市民”という新しいことばを使った。社会の高齢化が進む中で、“シニア市民”はいま、みずからを主役とするシルバー・デモクラシーの構想という時代的課題を担っている。
目次
プロローグ 政治の中のシニア市民
1 シルバー・デモクラシーの文脈
2 選挙過程の中のシニア市民
3 シニア市民団体の台頭
4 地域社会の主役として
5 シルバー・デモクラシーの展望
エピローグ 政治ジェロントロジーへ向けて