内容説明
真言密教の実践の奥義を展開する!雄大な気韻をたたえた詩文を縦横に駆使して、真言陀羅尼の意義と功徳を説き、また、真言密教の戒律観と授戒の作法、梵字に対する独自の見解を表明した諸篇を収める。真言密教の絶対の境地へのさまざまな実践的アプローチを示す一巻。
目次
秘密曼荼羅十住心論(異生羝羊住心第一;愚童持斎住心第二;嬰童無畏住心第三;唯蘊無我住心第四;抜業因種住心第五;他縁大乗住心第六;覚心不生住心第七;一道無為住心第八;極無自性住心第九;秘密荘厳住心第十)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nakaki Takao
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空海はハイデガーをさきどりしていた。2016/05/11
ハヤカワショボ夫
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弘法大師空海全集の第一巻、思想篇一「秘密曼荼羅十住心論」。この作品読むのは3度目(空海コレクション、大乗仏典空海編)です。だから今回は空海の思想をより味うことを目的に最初は原文のみを読んで訳文をなるだけ観ずに読み進めました。大分知っている用語が増え調子よく読めるなと思っていたのもつかの間、三度目にもかかわらず第五住心から頭が追いつかなくなっていました。最初は第二住心で駄目だったので少しは進歩したのか…空海の知識の深さと才能の凄さは分かりますが文体がくどく読了に半月かかりました。でも全集読破します!【家】★2015/09/27