内容説明
ベル・エポックはヨーロッパの「古きよき時代」、19世紀末から第1次大戦に至る平和と繁栄の一時期のこと。貴族の衰退、ブルジョワの大躍進、余暇に目覚めた一般庶民の享楽追求、投機熱、秘境への冒険、生活全般に優雅な面影も残されていた。反面、時代の変化にストレスを感じる麻薬中毒者等も急増した。本書は、人々の生活、風俗、芸術、思想を生き生きと伝えるベル・エポックの光と影。
目次
1 余暇の時代―ロンドン
2 享楽と自由を求めて―パリ
3 金と地位にとりつかれた時代
4 階級制の混乱
5 冒険と夢を求めて
6 生活の美化とアール・ヌーヴォー
7 デカダンスの夢
8 なぜベル・エポックか