中公新書
薬はなぜ効かなくなるか―病原菌は進化する

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121015280
  • NDC分類 491.7
  • Cコード C1247

内容説明

ヒトは、長く感染症対策に苦しんできたが、十九世紀後半の細菌学の発展を背景にしてサルファ剤が生まれ、さらにペニシリンが開発されるに及んで、ついに、人体内で微生物のみを死に至らしめる抗菌薬を手に入れた。このときから、菌は薬への耐性を獲得し、ヒトはその耐性菌を殺す薬を作る、というイタチごっこが始まったのである。本書は、病原菌の適応進化のしくみを知り、抗菌薬のゆくえを考える手引きとなるだろう。

目次

第1章 抗菌薬はどのように世に出てきたか?
第2章 耐性菌の出かた
第3章 薬剤耐性の仕組み
第4章 バクテリアにもオスとメスがある―水平遺伝
第5章 菌自身の変わり方
第6章 効かない菌への対応策
終章 常に慰め、時に癒す

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

5
ウイルスと医療はイタチごっこの関係にある.ウイルスに対して対策をとったとしても,ウイルスもそれに対して耐性を持つ.対策した薬は確かに殆どのウイルスを殺すだろうが,生き残ったものが反映することにより,耐性を持ったウイルスが生まれる.2011/12/11

takao

2
逆にいうと薬はなぜ効くのかだが、そのことは触れられていない。薬剤耐性は突然変異による化学修飾作用により得られ、それが水平遺伝で伝播する2023/08/16

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