中公新書<br> ネパール人の暮らしと政治―「風刺笑劇」の世界から

中公新書
ネパール人の暮らしと政治―「風刺笑劇」の世界から

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121011534
  • NDC分類 312.258
  • Cコード C1225

内容説明

日本よりはるかに国土も狭く、人口も少ないネパール。しかしその風土、気候、文化、言語、宗教などは日本より多様性に富む。1990年4月の政変の結果、61年以来の国王を頂点とするピラミッド型の「パンチャーヤト体制」は否定され、主権在民の新国家体制が敷かれた。庶民的な「お笑い」の世界「風刺笑劇」で国民的人気を博す、反体制派の2人組コメディアン「マハ」の活動と作品を通し、ネパール人の暮らしと政治を活写する。

目次

プロローグ ネパールと日本
1 ネパール風刺笑劇の世界
2 民衆のなかの政治
3 パンチャーヤト体制下における反体制運動
4 多民族国家の現実
5 ネパール・インド関係
6 ネパールをめぐる「援助」と民衆

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

reur

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元々、小さな民族が厳しい環境にの中暮らしていた地域にインド方面から やってきた征服民族が王家や上位カーストとして特権を維持できるようにのみ社会体制を作り、同じ国の中に共通する価値観を持つ事が難しい土台が有る。その上で政治体制を批判すれば逮捕→拷問→暗殺が日常茶飯。言語や言論統制で自身の文化背景を捨てさせられる人々と捨てさせる人々が同じネパール人なのかは誰にも分からない。底無し沼を覗き込んだ気がするがこの異常な政治体制の頃から日本政府は多額の開発援助という政権延命の手助けをしてきた...然し大多数の日本人が2012/03/22

★★★★★

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内容は修論レベルですが、視点がユニークで面白い。2006/10/07

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