中公新書<br> ユニオン・ジャック物語―英国旗ができるまで

中公新書
ユニオン・ジャック物語―英国旗ができるまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121010797
  • NDC分類 288.9
  • Cコード C1222

内容説明

本書は、十字軍遠征時に溯る十字旗の起源から、3本の十字をいかに組み合わせるかの苦心の数百年を経て、現行旗が19世紀初頭に確定するまでを丹念に辿りながら、識別標識から国家観の反映へと変化してゆく旗の意味を考察しようとするものである。

目次

第1章 ヴェクシロイドの時代
第2章 旗の時代の始まり
第3章 紋章と旗
第4章 中世イングランドの旗
第5章 近世の旗―テューダー朝からステュアート朝へ
第6章 ユニオン・フラッグ
第7章 ユニオン・ジャック

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Arisaku_0225

5
題名にはユニオン・ジャック物語とあるが、この本では人間がフラッグだとか紋章を使い始めた始まりや紋章のルール等をイングランド史を中心に解説する、紋章学の入門書となっている。話の中心は当然欧州寄りになるが、日本の家紋とも比較されていて面白い。欧州の紋章と日本における家紋は個人的か家族的なものかの違いこそあれど根本的な目的や手法が似てきているというのがなんとも興味深い。敢えて生物学用語を用いるとすると、「収斂進化」なのかな。そもそも紋章も旗も歴史も素人の自分でも楽しめた。2022/10/05

viola

3
「旗」について書かれた本って確かになかなかないよなぁ。ユニオン・ジャックだけではなく、冒頭に一般的な旗に関しての歴史も載っていました。旗という観点で歴史を読める本。文学用語でブレイゾンという手法がありますが、これって(恐らく)紋章の専門用語から来ているみたいですね。楯に描かれた図系を説明する特別の文章のことなんだとか。2013/02/04

しろろぞ

2
ユニオン・ジャックの歴史は同時に英国の歴史だった。文字通り国旗や紋章には歴史が反映されており、記号一つとっても厳格なルールがあるのは面倒だと思ったが、きちんと理解すれば見るだけでルーツが分かるというのは面白い。英国の歴史に関しても教科書に載る観点とは若干違う視点から描かれており、英国史の本としてもお勧めの一冊。http://memoria1.blog.fc2.com/blog-entry-34.html2013/08/17

madhatter

1
ユニオン・ジャックを論じると同時に、イギリスにおける識別(個人から国家まで)の歴史を概観する書物にもなっている。それらはイギリス史に深く関わっていることにも言及されている。つまり、ユニオン・ジャックはイギリスの歴史の集大成ということがわかる一冊。特に、聖パトリック十字が組み込まれた際の、政治的配慮とデザイン性を満たした工夫に脱帽(パトリック十字の正当性はともかくとしても)。紋章の見方等、かなり細かい説明もあるが、図版が多くわかりやすい。また、イギリス史についても丁寧な解説があり、門外漢でも楽しめると思う。2010/03/19

jdrtn640

0
スコットランドが独立してたら、ユニオンジャックはどうなっちゃてたんだろうなぁと思いながら、読み終える。2014/10/05

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