中公新書<br> ワインの世界史

中公新書
ワインの世界史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 175p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121004154
  • NDC分類 588.55
  • Cコード C1239

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶらり

15
メソポタミアの蜂蜜入りからエジプト、ギリシャへ。ワイン文化はディオニソスと一体化し熱狂、興奮の絶頂へ。ディオニソスは酒神バッカス、ギリシャに蔓延してギリシャ人を総アル中に!ローマ時代、紀元前121年に大ワイン年を迎えて味覚的にギリシャを脱却、ローマの拡大がワイン文化を欧州全域に。ゲルマンや十字軍で停滞するも、キリスト教と共鳴浸透潜行、やがて修道院の葡萄園として新ワイン時代到来。大航海時代、世界に拡散し現代へ。6000年の世界史を俯瞰しながら気負わない切れ味、ワインの気品が香る小編。この人の文体好きだなぁ。2010/11/24

放蕩長男

9
古代医学の祖ヒポクラテスは、ワインについて、「ワインは飲み物として最も楽しく、薬としては最も美味しい」という言葉を残しています。旧約聖書はおろこ、シュメールの遺跡にすら残る、ワインの痕跡。人類文明の黎明期から、葡萄酒は我々と共にありました。支配者の飲み物として、宗教と密接に関わる飲み物として、そして現代の人々に愛される飲み物として。読了後に気がつきましたが、この本、1975年初版でした。もっと新しい本かと。少し驚いてしまいました。2016/08/28

がっち

8
ワインの歴史ってこんなに長いのか・・・という驚き。なんとメソポタミア文明時に作られたらしい、これはビールより長い。ワイン文化とは中国の歴史以上なのである!ああ、おいしいワインが呑みたい・・・D2011/01/26

印度 洋一郎

6
古代シュメール文明から始まる、ワインと人類とのつきあいを平易な語り口で綴った、小品だけど勉強になる本。ワインの定着と普及には古代ギリシャ人と古代ローマ人の貢献が大きかったようで、文中もその辺りのことに多くの紙数を費やしている。ワインを栽培するための農業の改革、ワインを飲むための宴席が生んだ文化や社会構造など、たかが酒ではない、特にヨーロッパにおけるワインの重要度がわかった。意外と見落とされがちなのは、古代ワインの味。ギリシャ人はワインを水で割ったり、蜂蜜やチーズを入れて飲んでいたのは、当時の味の問題らしい2014/05/10

ゆずこまめ

5
ワインの歴史がコンパクトにまとめられています。ゆったりした文体も心地よい。原始ワインの味や長い歴史に思いを馳せつつ、今夜は飲もう。2014/07/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/128615
  • ご注意事項