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（中井信彦）
感想・レビュー
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ずしょのかみ
3
農民は農村に縛り付けられて、換金可能な労働、年貢を搾取されることで自給自足の生活を送り、城下町との行き来は年貢納入に必要最低限の非自給物資の購入に限られた、というのが従来の藩領域経済圏の基本的な考え方の要素であった。しかし中井の明らかにした信州松本の荷問屋の営業からは、農民的流通がそのような支配体制に都合のよい存在としてでなく、農民が生きる手段として城下町へ出ていった側面を看取できる。2020/04/05
