岩波ジュニア新書
レンズの向こうに自分が見える

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  • サイズ 新書判/ページ数 192p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005004652
  • NDC分類 K375
  • Cコード C0237

出版社内容情報

自分の居場所を見つけられなかった生徒たちは,カメラを手にすることでアイデンティティを獲得していく.定時制高校,インターナショナルスクールの生徒たちによる写真作品・文章で綴る〈自分さがしの旅〉.

内容説明

写真を撮るということは、まだ自分で気づいていない自分自身を撮ること。さまざまな問題に悩む六人の高校生たちが、カメラを通して、人と出会い、自分の本当の居場所を見つけ、“自分を生きる”ことができるようになった過程を、写真作品と文章でたどります。写真の持つ不思議な力に出会う本。

目次

1 写真を撮るってどういうこと?
2 写真は心のレントゲン―五人の写真部員たちの軌跡
3 友とかかわる社会とつながる―インターナショナルスクールの日本語教室から
4 こうして自分が見えてきた(写真と出会った僕;一八〇度の変身―写真との出会い;私のお父さん;空白の七年;私の宝物;運命の出会いに救われて)
高校生のフォトメッセージコンテスト

著者等紹介

野村訓[ノムラサトシ]
1955年大阪生まれ。龍谷大学大学院経済学研究科修士課程単位取得。専攻は人間疎外論。大阪府立大手前高校定時制課程の教諭(実習担当)として、総合学習と写真部で生徒たちに写真を指導。コンタクトプリント(ベタ焼き)を利用したユニークな指導法で、生徒たちののびのびとした才能や個性を引き出す。大手前高校定時制写真部からは、「高校生のフォトメッセージコンテスト」をはじめとして、数多くの写真コンクールでの入賞者を出している。大阪府高等学校芸術文化連盟写真部会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

PANDAMON

5
参考文献から発掘本。写真を通してでも、他のことでも、隠している本質を見抜いてくれて、自分と向き合うことをそっと後押ししてくれる大人がいるってとても幸せだなと思った。2017/05/16

みさと

1
写真を撮るということは何を見ているかということ。写真を撮ることを通して自分自身と出会い、他者と出会い、自信を抱き、生まれ変わっていく生徒たちの物語を、定時制高校の先生が写真作品と文章でたどる。写真の持つ不思議な力に出会う本。 写真には、撮影者の人間そのものが映し出されていることを知らされる。写真を撮ることは自分自身の内面や考え方、生き方と出会うことだと気づかされる。 登場する生徒たちの心の変化に、読みながら涙が出そうになる。一人一人がその人ならではの悩みや苦しみを写真を撮ることを通して乗り越えていく姿に。2018/09/21

のうえ

0
20041220

moe

0
図書館のリサイクル本。定時制高校とインターナショナルスクールの写真部の学生が写真を通して自分を見つけるという本。大学の写真部でしたが、その頃はデジカメではないので自分が撮りたいものだけをひたすら撮るという経験はなかったので、やってみたいなと思いました。何が見えてくるのだろう。気になります。2023/04/19

金木犀

0
参考文献として読んだものの、自分が高校時代写真部に入っていた時のことや顧問の先生のことを思い出した。大阪のとある定時制高校とインターナショナルスクールに通う生徒の体験談を通して、写真の力を感じることができた。写真は撮影者を写す鏡であると思う。2021/03/21

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