出版社内容情報
あのチェルノブイリから10年,国内ではもんじゅの衝撃的事故が起こるなど,原発問題が再び大きな関心を集めています.プルトニウム,放射性廃棄物,エネルギーとしての原子力など,さまざまな角度から照射する50話.
内容説明
あのチェルノブイリから10年、国内では「もんじゅ」の衝撃的な事故が起こるなど、原発問題が大きな関心を集めています。今こそ冷静にたちどまって、私たちの進むべき道を考えたい。プルトニウム、放射性廃棄物のゆくえ、原発をめぐる社会的問題、エネルギーとしての原子力など、さまざまな角度から照射する50話。
目次
1 チェルノブイリの過去・現在・未来
2 「原発大国」日本のいま
3 プルトニウムと放射能のごみと
4 社会は原発と共存できるか
5 原子力に未来はあるか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねええちゃんvol.2
4
★★★★ 原子力安全委員会委員長のその当時のセリフ「何百~億年に一度起こるか起こらないかの地震に耐えるようにお金をかけて、それで電気料金が上がるとなると、消費者は納得するのか」→巨大地震に対する検討はしないことに。 原発は安い、が売りだが、火力の方が安くなってしまった。コストを下げるためより危険なことが行われている。 世界のどこの国でも高レベル廃棄物の捨て場所は決まっていない。→簡単に捨てられるものではない。2011/10/15
Takao
3
1996年4月22日発行(2000年12月15日、第6刷)。20年近く前本書を求めたのは、授業での原発の扱いを模索していた中でのことだったと思う(その後2006年に新版も出されている)。チェルノブイリから10年、阪神淡路大震災の翌年の出版になる。私が求めた第6刷から10年後、恐れていた原発の大事故が起きた。本書を読めば、起こるべくして起きた事故、取り返しがつかない大事故偽金を取らない国と電力会社。25年も前の出版だが、様々な側面から原発の危険性を考えることができる。脱原発へ微力(無力ではない)を尽くそう。2021/11/19
sabosashi
2
2011以前においてチェルノブイリの子どもたちに触れながら、ニホンのあちこちの原発の危険性に及んでいく。知っているひとは、昔からその危険を周知し、著者もありえる事故のことを話していく(安全神話が盤石だったころのことである)。本書は1996年刊行。その後、2006年に新版刊行。しかしいま現在、いかなることをまだ付け加えることができるだろうか。すべての語られていることがあまりに現実と化してしまったのだ。カバーのデザインが美しすぎるがそこにこそ死の匂いがみちている。図書館から借りて読んだ三冊目。2013/07/11
HIRO1970
1
☆☆☆2011/06/06
りおた
1
1996年に発行された本。電気を使って生活してる人間は取り敢えず読んだ方が良い。著者の危惧は少なか先の地震で的中している。地震後に出された本なんかより説得力がある。2012/03/12