出版社内容情報
不況にあえぐ日本経済.あるべき政策は何か.経済動向を「供給側」「需要側」のどちらから見るのかで,方向性がいかに違うかを解説し,財政支出,財政負担,金融問題などでの課題を明確にして,構造改革の途をさぐる.
内容説明
不況が深刻化・長期化する中で、様々な議論が噴出している。大胆なリストラが有効なのか、減税で需要を刺激できるのか、それとも公共投資が行われるべきなのか。経済動向を「供給側」「需要側」のどちらから見るのかで、政策の方向性がいかに違うかを説き、財政支出、財政負担、金融問題などでの課題を明確にして、構造改革の途をさぐる。
目次
第1章 景気に対する二つの考え方(経済活動水準を決めるもの;失業発生のメカニズム ほか)
第2章 財政支出の是非(景気と公共部門の役割;公共投資は景気を刺激するか ほか)
第3章 財政負担(財政資金調達の影響;「国債は将来世代の負担」論の誤解 ほか)
第4章 金融問題(貨幣に対する考え方;中央銀行の役割 ほか)
第5章 構造改革(リストラと規制緩和;将来ビジョンの提示 ほか)
著者等紹介
小野善康[オノヨシヤス]
1951年、東京都文京区生まれ。1973年、東京工業大学社会工学科卒、79年東京大学大学院修了・経済学博士。専攻、マクロ経済動学、国際経済学、産業組織論。現在、大阪大学社会経済研究所教授・所長。著書に、『国際企業戦略と経済政策』(東洋経済新報社、日経経済図書文化賞受賞)など
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