岩波新書
ヴェトナム―「豊かさ」への夜明け

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  • サイズ 新書判/ページ数 255,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004303442
  • NDC分類 302.231
  • Cコード C0231

出版社内容情報

ドイモイ(刷新)政策の採用で,急速に変容しているヴェトナム.現地で暮らした体験や人びととの交流をふまえて,「変わりにくい部分」としての中国やカンボジア等との関係,共産党・国家・社会の特徴,戦争の傷跡を,そして「変わりつつある部分」としての対外開放,経済発展を多面的に描く.ヴェトナム理解のための待望の書.

内容説明

ドイモイ(刷新)政策の採用で、急速に変容しているヴェトナム。現地で暮らした体験や人びととの交流をふまえて、「変わりにくい部分」としての中国やカンボジア等との関係、共産党・国家・社会の特徴、戦争の傷跡を、そして「変わりつつある部分」としての対外開放、経済発展を多面的に描く。ヴェトナム理解のための待望の書。

目次

第1章 中国の影
第2章 南と西の隣人たち―チャンパ、カンボジア、ラオス
第3章 ヴェトナム社会
第4章 党と国家機構の特徴
第5章 ドイモイ政策
第6章 戦争の傷跡
第7章 経済発展の可能性
第8章 援助のあり方

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

10
ヴェトナム社会を内在的に理解できる入門書。戦争を越え、刷新を意味するドイモイ政策の進行により政治、変化への岐路に立っていた当時のヴェトナムを、研究者として、また実際に暮らした体験を通してバランスよく語っている。ヴェトナム戦争反対デモの最中に感じた疑問──果たしてヴェトナムの人は何を朝食食べているのか?という出発点から誠実に知識を深めていった過程がうかがえて気持ちのいい本。現代的な都市から一度離れれば古代的な村が残っているという、2000年が共存するカオスな国家ヴェトナムの多面性を知ることができた2012/11/19

meirokun

3
恥ずかしながら、ホーチミンという言葉の意味を初めて知ることが出来た。簡潔で分かりやすいベトナム政治史だが、日本の国民性と似通った顔も描かれていて面白い。人の目を非常に気にする、女性の目は恐ろしい、などなど。結論部分のまとめ方はまさに上手いの一言。。2012/03/02

富士の鷹

1
大戦後のヴェトナムの外交力、領土戦略にはしたたかさという言葉が似合うと思う。当たり前のことなのかもしれないが2015/02/13

鬼山とんぼ

0
いい本を読ませて貰った。私の職場には出産後に日本語で資格を得たベトナム人看護師がおり、通常の人より馴染み深い立場である。二度旅行したが若々しい活気と真面目な国民性を感じた。本書は五十年前無知なまま反戦デモに参加したことを反省した著者が誠実にベトナムへの理解を深めていった航跡を、地勢、歴史、政治史、外交など多面的かつコンパクトに纏めたものだが、随所に温かいベトナムへの愛が感じられた。ホーチミンが主席就任後初めて国民に出した仲秋祭の手紙には、涙が止まらなかった。「今年はあなたたちに何も上げることができません」2019/05/21

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