出版社内容情報
この本はうまいまずいの評判記ではない.東京の下町育ちの国文学者が,たべものにまつわる言葉の語源や歴史,懐かしい街角の味覚など暮しを彩るさまざまな食の姿を一日一話の形で描いた貴重な民俗誌,大正昭和風俗史である.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sigismund
3
365日、四季折々の食べ物の思い出やエピソードがつづられる。師である折口信夫お手製の「明日香鍋」の話や民俗調査先の秋田県の「がっこ」、かつて東京で売られていた駄菓子や古き良き洋食屋さんや定食屋さん……食べたいけど今はもう無いんだろうなぁなんて思いながらページをめくった(でも、神田明神下の天野屋さんは今でもある。こんど行ってみよう)。2015/10/13
ホークス
0
大正から昭和にかけての食物に関連した思い出が、365日の形で綴られる。ちょっとした日常の慣習も丁寧に書かれており、その場の雰囲気や手触りが感じられる。2014/07/27