まんがで読破
雇用・利子および貨幣の一般理論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784781613383
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0193

出版社内容情報



ケインズ[ケインズ]
著・文・その他

内容説明

世界恐慌の発生で、失業率が25%に達したイギリス。「いずれ時が解決する」といった古い考えにとらわれ続ける古典派経済学に失望した気鋭の経済学者ケインズは、進歩した社会の問題を解決できるまったく新しい経済理論を生み出す難事業に、たった一人で挑む!経済学の常識を覆し、世界経済のかたちを一気に変えた名作をマンガ化。

目次

古典派経済学の問題点1―失業の定義
古典派経済学の問題点2―供給重視から需要重視へ
古典派経済学の問題点3―実質賃金と名目賃金
有効需要―雇用と物価について
限界消費性向・乗数理論―収入、貯蓄、投資について
流動性選好理論―利子率、お金、期待について
政府の役割―金融緩和と公共事業について
モラル・サイエンス

著者等紹介

ケインズ,ジョン・メイナード[ケインズ,ジョンメイナード]
1883~1946。イギリスの経済学者・官僚。晩年は音楽・美術奨励会議議長や、国立美術館管理委員会委員も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

259
ケインズがいかにして自らの経済理論を固めていったのかがよく分かる一冊。最後はいい終わらせ方で良かった。2018/09/01

糜竺(びじく)

42
世界恐慌の為にイギリスの失業率が25%に達し、旧来の古典派経済学では新しい社会にはそぐわないものであると確信して、経済学者のケインズが新たな経済学をうち立てます。その内容を記した本が「雇用·利子および貨幣の一般理論」です。漫画で分かりやすく描かれていました。現代でよく行われている経済政策ですが、ケインズの理論がかなり取り入れられているんだなと非常に気付かされました。不況には利子率を下げること、金融緩和や公共事業を行うことなど、今では普通に行われている事が、ケインズが考え出したものだとは勉強になりました。2018/05/07

syota

30
かつて日本の大学では、マル経(マルクス経済学)と近経(近代経済学)が対峙していたらしい。先日、マル経のバイブル『資本論』をこの『まんがで読破』シリーズで読んだので、続いて今回は「近経」の大物である本書に挑戦。先日の『資本論』とは違い、要所ではグラフや数式が出てきて、私の知っている(ウソです、全部忘れましたw)「経済学」のイメージに近い。原著の内容を正確さに留意しつつ噛み砕いて説明していて好印象。大恐慌を傍観する既存経済学に反発したケインズの熱意も伝わってきて、読み物としても楽しめる。良書。2019/03/04

小木ハム

26
漫画で読破シリーズ6冊目。図らずも最後でホロリと来た…。この手の教養漫画でエピローグまで綺麗に終わらせて感動させる作品はなかなか無いのでは。内容は、とてもとてもわかりやすく漫画的表現をうまく使い、理解のしやすさに繋げていると感じるシーンが多々。漫画にしてくれてありがとう、と言いたい。自分も不況に負けずガシガシ働いてお金を使おう。それにしてもこの先生は曲線を描くのが上手だなあ。2018/05/14

ルート

25
ケインズと妻のリディアの関係がとても良かった。終盤でホロリときてしまった。失業の定義は2つある。自発的失業と摩擦的失業。(ただしその2つでは不十分とも)ケインズは不況を引き起こす価格の引き下げをしない方がいいと述べている。一企業が労働時間を減らしても、家庭が困窮すると、妻や子なども働くようになる。結果的に、社会全体の労働供給量はさらに増す。企業は実質賃金を見ながら雇用を考えるが、労働者は賃金の上下に応じて労働量を調節したりはしない。一国の貿易黒字は他国の貿易赤字。まるで自国の不況を輸出しているよう。2018/08/23

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