内容説明
中学時代、バスケ部キャプテンとして関東大会二位の実績を残した陽一は、強豪私立H校に特待生として入学。だが部内で激しいイジメに遭い自主退学する。失意のまま都立T校に編入した陽一だが、個性的なクラスメイトと出会い、弱小バスケ部を背負って立つことに―。連戦連敗の雑草集団が最強チームとなって活躍する痛快ベストセラー青春小説。
著者等紹介
松崎洋[マツザキヒロシ]
福岡県出身。10月29日生まれ。東京都在住。2007年『走れ!T校バスケット部』で作家デビュー。処女作が口コミで大評判になり、続きを描いた同シリーズがベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶんこ
53
高校をバスケット強豪校に推薦で入った陽一君が、薄汚い虐めに嫌気がさして都立高に転校。そうなるまでの陽一の父親の毅然とした態度が素晴らしい。陽一君が横道にそれなかったのも、こういった両親が支えてくれているからでしょう。弱小都立高バスケット部に入部した陽一君が、自分のことよりか仲間の部員の能力アップに腐心する姿勢も気持ち良い。そして部活顧問のおちゃっぴい小山先生も素晴らしい。「和」の効用ってあるものだと思えるハッピーエンドでした。部活に励む子どもの親になってみたかった。2020/06/10
七色一味
37
読破。再読です。この本も実は私にとっては思い入れのある本だったりしまして。実は、この本をたまたま本屋で見かけて購入するまで、《ハリーポッターシリーズ》を除くと結婚してからほぼ小説を買って読まない人だったんです。(蔵書は時々読み返してましたが)が、これを購入し、読んでみて──久々に読書の楽しみを思い出したのと、本を読んで感動することを思い出した作品となったのでした。まぁ、文体自体はなんかぶつ切りの中途半端な、作家らしからぬ拙いものではあったんですが、なぜか泣けたんですね。いや~、読書って、いいもんですね^^2011/11/26
BlueBerry
34
結構楽しく読めました。アニメっぽい感じもあるけれど青春スポーツ物として成立していると思います。年末年始に一気に読むのも良いかと思います♪2013/12/27
がねーしゃ
32
スラムダンクも頑張りきれず挫折したので、バスケの話読めるか不安でしたが、漫画よりもスラスラ読めて一気に読了。最近は、各章が誰か一人の目線から書かれたものを読んでいたので、俊介目線だと思って読んでたら先生の気持ちになってたり、という部分に多少の戸惑いはあったものの、とても簡単な文章で簡潔に書かれているので読みやすいです。このまま映像化したらきっかり映画サイズに収まるなって感じ。きっとこうなるだろうという予想も裏切りません。黒人の所は違和感しかなかったです。2018/12/03
ももかさん
28
青春スポーツものと期待して読みましたが、期待通りでした。子を持つ親としては、陽一の父親に憧れます。途中のモーガンの件はどう整理をすれば…。トムと出会うきっかけなのかな。なんといっても出てくるキャラ達が個性がありとても良かった!続編があるみたいですが、この一冊でも十分完結なのに、この後の展開って?どうなるのか楽しみです。2016/09/22