光文社文庫<br> サクラ咲く

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光文社文庫
サクラ咲く

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  • サイズ 文庫判/ページ数 297p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334767044
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

塚原マチは本好きで気弱な中学一年生。ある日、図書館で本をめくっていると一枚の便せんが落ちた。そこには『サクラチル』という文字が。一体誰がこれを?やがて始まった顔の見えない相手との便せん越しの交流は、二人の距離を近付けていく。(「サクラ咲く」)輝きに満ちた喜びや、声にならない叫びが織りなす青春のシーンをみずみずしく描き出す。表題作含む三編の傑作集。

著者等紹介

辻村深月[ツジムラミズキ]
1980年山梨県生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。’11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、’12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

556
涙を誘う心地よい感動。小・中・高校生を題材とした3つの物語。精神の成熟から自己意識が確立し始める時期。社会矛盾を感じながらの、ひたむきな自己実現を描く。それは他者の幸せを素直に祈る利他。未来の小学生が表す想い。引きこもりの中学生が表す想い。「みんな」の括りに抗う高校生が表す想い。多感な時期ゆえ友情と恋愛の境界を探す表現も読み応えが。本書は青少年向けだろう。辻村さんのメッセージは忘れないで欲しいことでは。自分が気にかけない人達からの深く清く潔い思い遣りの存在を。だから人生はあきらめられないと。そして尊いと。2021/01/31

zero1

500
見ててくれる人は、必ず、どこかにいる。瑞々しさを辻村が描くとこうなる。「約束の場所、約束の時間」は転校生による世界の変化と主人公の成長を表現。「時をかける少女」(筒井)を思い出した。「サクラ咲く」は図書室で文通するマチが思い悩み前進する姿。ジブリアニメ「耳をすませば」の世界(後述)。「よろこびの歌」(宮下)にも通じる。「世界で一番美しい宝石」は高校生が映画製作を通じて「学校は誰のもの」という問いに挑む。作品の繋がりは、まさに辻村の世界。誰にも居場所はあり、人は人を救う。解説はあさのあつこ。読む価値あり!2019/09/08

さてさて

443
『学校は誰のものだ』。その答えを3つの短編を使って丁寧に描いたこの作品。こちら側と、向こう側の世界という考え方がおかしいのではないか、学校とはいったい誰のものなんだという根本的な部分に光を当てていくこの作品。大人になる前の高校生だからこそ、ひたむきに生きる彼らだからこそのそれぞれが出した結論。疑問に思っていても何も変わることのなかった、変えることのできなかったその結論。学校は誰のものでもない、そこに集うみんなのものであってほしいと願うその物語。辻村さんらしい優しくあたたかい感情に包まれるそんな作品でした。2021/03/07

yoshida

417
中学生から高校生まで。青春期の悩みや、そこから立ち上がる輝きを瑞々しく描いた連作短編集。辻村深月氏の作品らしく収録短編3編に登場人物がリンクしている。また、タイムマシンにドラえもんへのオマージュを、図書室で読まれる本に辻村さんの作品らしさが感じられた。「世界で一番美しい宝石」の新聞部の生徒の傲慢さが実にリアル。「サクラ咲く」での主人公、塚原マチの悩みながら成長する姿、友人達の成長姿が素晴らしい。自分の中学生、高校生時代を思い出した。じりじりとした焦燥感は押さえめだが、青春期の苦悩と歓びが描かれ読後感爽やか2016/04/16

三代目 びあだいまおう

368
すごく好き!表題作含む3編の短編集!中高生の悩み、それは端から見たら大したことないものだったり、思い過ごしだよって言ってあげたくなるような些細な事なのに、抱える当人にとっては大問題。まだ10数年しか生きていない彼らには大人の常識や助言など価値観に入ってこないのかもしれない。友を見て友と過ごし、大きな勇気と少しの変化を実感。昨日より今日、細やかな成長を感じて明日を楽しみに迎えられる幸せ。自分の居場所を見つける、爽やかで瑞々しい、眩しくて清々しい、美しき青春ストーリー!著者らしい『繋がり』が贅沢な傑作‼️🙇2020/01/08

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