出版社内容情報
「岳物語」が戻ってきた!?今度は岳の子、孫の話。３匹の男女男は、本好き、おませな娘、活動派。70歳、イクジイ・シーナが大奮闘
「子どもより孫の方がかわいい」と言うけれど、そんなことは……ありました！ あまり大きい声じゃ言えないけれど、こんなに楽しいことはない！ 突如、男女男の孫がシーナ家のすぐそばに越してきた。はるか昔に書いた『岳物語』の息子・岳の子たちは小学生。本好き、おませさん、活動派の３人は、家の外でも室内でも、今日も何かをやらかしてくれる。71歳、イクジイ・シーナの奮闘スーパーエッセイ。
内容説明
「岳物語」が戻ってきた！？今度は「岳」の子、孫の話。３匹の男女男は、本好き、おませな娘、活動派。イクジイ・シーナの奮闘スーパーエッセイ。
目次
サンコンカンからの来襲
屋根裏部屋で待っていた絵本
小さな命を眠らせながら
海賊船作戦
アメリカのねぇねぇがきた
ニンゲンはなぜたたかうのか
別れの一本桜
特別な日
ラクダさんの旅の準備
旅へ、そして帰ってきて
土星とカボチャ
台風を飛び越えて
北の国へ
黄金の夏休み
著者等紹介
椎名誠［シイナマコト］
作家。１９４４年東京生まれ。純文学からＳＦ小説、紀行文、エッセイ、写真集など、幅広い作品を手がけている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ～ 2件／全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ﾓﾙｸ
99
岳物語の岳くんがアメリカで17年生活した中で結婚し３人の子の父親になっていた。この３人の孫波太郎、小海、流とシーナじいじいとの交流が微笑ましい。読書や歴史、建造物から花や自然に興味がある長男波太郎君、おしゃまな小海ちゃん、活発で目が離せないミニシーナさんの流君、今はどんな風になっているのかな。岳物語の時のお宅の処分を決め弟さん一家とシーナさん一家が集まって桜を愛でるシーンは感慨深い。それにしても孫はかわいい！来てくれると嬉しく、帰ってくれるとまた嬉しい。2022/09/25
サンダーバード＠怪しいグルメ探検隊・隊鳥
82
あの「岳物語」のネクストジェネレーション。三人の孫とじいじいになったシーナさんのほのぼのとした日常。集英社から出版された「三匹のかいじゅうたち」とは重なるエピソードも多いけど、その辺はご愛嬌。子供よりも孫の方が可愛いとはよくいうけど、シーナさんもやっぱりそうなのね。お孫さん達が駆け回る姿を見てふやけた笑顔を見せている姿が目に浮かびます。ラストの虫網を持って野原を駆け回る男の子（流君だろうか？）を写した一枚が良いね。★★★＋2016/11/20
じいじ
65
著者の椎名さんは７１歳、私より３つ若い。子供は息子・娘と同じだが、孫の数では椎名じいじいは三人、二人も多くて羨ましい。椎名さんの優しい人柄が感じられるステキな本です。三匹の孫たち（文中では三匹と書かれている）、波太郎・小海・流の誕生からの成長過程、楽しいじいじいとの日常が丁寧に描かれています。ドタドタと騒々しい孫たちは、見ているだけで面白い、これ「孫の力」と言う好好爺です。私も懐かしい思い出の孫の幼稚園の送り迎えでしたが、じいじいも二男の送り迎えを担当します。ほっと心温まるお薦めの「イクジ―」の物語です。2015/06/25
りつこ
33
驚くほどフツウで面白くないところが面白い(笑)。じいじいになって幸せなんだな、椎名誠さん。ムスコのことは距離感とか関わりかたに悩んだり、と複雑な想いの吐露があったような記憶があるのだが、孫に関しては全肯定で可愛い、愛しい、と分かりやすい。でもそれがきっと親と祖父母とのちがいなんだろうな。あれこれ心配したり自慢したりと孫バカ全開なのだが、それでもこうやって一緒にいられるのは人生のなかでほんの一時のこと、と達観しているところがやはりシーナマコトなのだなぁ。ほんとにカッコいいおじいちゃんで素敵。2015/08/25
サラダボウル
29
本当に久しぶりの椎名誠。私が10代の頃からエッセイや私小説を読んでいるから、幼少期から各時代、息子さんの「岳物語」などを思い浮かべてしみじみする。3人のお孫さん。本と自然が大好きな優しい兄。主張はハッキリおしゃまな社交家の女の子。無鉄砲男子の次男くん。次男くんの出産を機にアメリカから帰国したファミリー。椎名誠の飾らない人柄と媚びのない文章。芯にある優しさとエネルギーに魅力される。内容は、話があちこち飛びつつ楽しさ満載。なぜ人は戦争するの？という孫の問いに、進化論を説明する。少年とじいじいの夏休み。2019/08/30
