出版社内容情報
ファンタスティックで大人の童話といった趣の『天国の本屋』シリーズとは異なる、“直球”系恋愛青春小説。80年前半と90年代後半。響き合う2つの時代が映画のカット割りのように交互に挿入され、やがてすべての謎が……。
伝えたい事があります。同じ時を生きているあなたに伝えることが大切なんだと思う?。叶井瑞江に差出人不明のこんな手紙がポツリポツリと届きはじめた。同じ頃、自動車メーカーを辞め、アメリカ放浪中の友人・広戸壮一から電話がかかってきた。広戸の頭の片隅には、高校時代に付き合っていた同級生・薫の存在があった。ところが、高校卒業後、ふたりはもう何年も会っていなかった。そのころ、瑞江の前に、斑目昌彦という男性が現れる。斑目はガン告知をされ、余命幾ばくもない状態だった。彼は、瑞江や彼女の友人たちと日に日に打ち解けていった。瑞江は、ある日、何通目かに届いた謎の手紙を読みながら、これが、誰に向かって書かれたものなのか、理解する。そして、もう一通?。瑞江のもとに、全く別の手紙が託された。『天国の本屋』シリーズの著者が描く最新恋愛小説。
内容説明
七通の手紙が彼女のもとに届いた。差出人はすべて不明。手紙は決まって、縦書きの便せんに水性のボールペンで書かれ、最後のページがきれいに一部切り取られていた。やがて、八通目の手紙が託された。そして、それが最後の手紙だった。80年代前半・長野。90年代後半・東京、そしてアメリカ西部。ふたつの時代が出会い、そして、今、静かに響きあう。『天国の本屋』シリーズの著者が描く、絶対零度の最新恋愛小説。
感想・レビュー
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buudy