内容説明
男と女の恋愛心理を繊細に描くフランス文学永遠の魅力。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風に吹かれて
16
フランス編の4巻を年内読了目標。「フランスⅠ」は五つの恋愛小説。『クレーヴの奥方』を読んでいると脳裏に浮かんでくるのは、言わずと知れた三島由紀夫の心理小説。本作のような小説から三島が刺激を受けたことがとてもよく分かる。他の小説も貴い方々が登場。延々と続く口説き文句。こんな風に女性を口説けるフランスの人々、とても感心してしまいました。『マノン・レスコー』に顕著に表れていると思いますが、そうせざるを得ないのか、世の中が貴い方々に寛容だということ。簡単に留置場から出られたりして。➡2018/08/29