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お話・数学基礎論―数学では必ず正しい結論に到達できるか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 243,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062573740
  • NDC分類 410.9
  • Cコード C0241

内容説明

“カフェ・ド・ロンリ”へようこそ。カントルの集合のパラダイス、そこから噴出したパラドックス。数学をゲームにするための論理式。巨星ヒルベルトを打ちのめした青年ゲーデルの不完全性定理。京都のどこかにあるという“カフェ・ド・ロンリ”で弾む会話を聞いているうちに、いつのまにかロマンあふれる集合や論理の世界に引き込まれ、数学の基礎づけをめぐる論争=数学基礎論論争の一番面白いところが手に取るようにわかります。

目次

第1章 メニュー・集合のパラダイス(みかん一盛り;集合の工作 ほか)
第2章 メニュー・論理ゲーム(火星語で花見?;論理式で花見? ほか)
第3章 メニュー・数学の基礎についての論争(梅シロップの夏;二〇世紀の夜明け ほか)
第4章 エピローグ・わくわく21世紀(健康の秋;天高く ほか)

著者等紹介

八杉満利子[ヤスギマリコ]
1937年、東京都生まれ。東京大学数物系大学院修士課程修了、同博士課程中退。米イリノイ大学大学院留学。筑波大学電子・情報工学系助教授等を経て、現在、京都産業大学理学部計算機科学科教授。専門は数理論理学、計算可能解析学。理学博士(数学)。1985年、第五回猿橋賞受賞

林晋[ハヤシススム]
1953年、広島県生まれ。立教大学大学院理学研究科博士課程前期修了。筑波大学大学院数学研究科博士課程後期修了。京都大学数理解析研究所助手等を経て、現在、神戸大学工学部情報知能工学科教授。専門は、計算機科学、ソフトウエア工学、数学史。理学博士(数学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

15
#感想歌 数学の基礎論集合論理式ちんぷんかんぷん歴史と未来2017/12/17

猫丸

12
教師が考える理想の学生とはどんなもんか。①変な先入観に毒されていない。②教師の言うことを正確にかつ一発で理解する。③あわよくば自分なりに言い換えすらできる。④前回の講義内容をまったく忘れていない。⑤教師の価値観に完全に同調する。こんな感じでしょうか。そんな学生が存在するはずがないと知ってか知らずか、本書は理想的学生を相手に素朴集合論から数学の危機までを、変な喩えを交えて概説する。結果的に誰に向けて書いたかワケの分からない本になってしまった。身近な事象に引きつけたら易しくなるとは根本的な誤解なんですよ。2022/12/18

nbhd

11
トンデモ本である、だからこそ愛おしい。あらすじはこうだ…舞台は京都のどこかにあるというカフェ・ド・ロンリ、そこへぶらりと立ち寄ったカズコさんがマスターのロンリさんと「数学基礎論」について語り合う、美味しいコーヒーを味わいながら…。これは「数学本あるある」なのだけど、難解な数学の話を分かりやすくするために、易しめの話に置き換えたりする方法が、全く上手くいってないことがままあって、この本はその極地にある。むしろマジックリアリズムだ。ひとにはオススメできないという一点をもって、もうれつにオススメしたい。2016/03/20

takao

2
ふむ2024/01/13

woods

2
「カフェでのおしゃべり」を通じてヒルベルト・プログラムからゲーデルの不完全性定理までを紹介する本。文体の好き嫌いが分かれそう。ちょっと背中がこそばゆくなる感じ。2012/12/09

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