出版社内容情報
『星の王子さま』って誰なんでしょう.もしかしたら,《生命そのもの》かもしれません.計算できるものだけに執着している現代人にたいして,王子さまとの出会いは,人間として生きる喜びと意味を与えてくれるでしょう.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
46
先に読んだ『われ反抗す、ゆえにわれら在りーかみゆ『ペスト』を読む』に続き、宮田先生の本書を。最後の『城砦』の中の≪孤独の祈り≫:「生まれる神よ、なにゆえにあなたはこのような砂漠を越えるようお命じになるのですか?私は茨のあいだで難渋しております。この砂漠が変貌し、金褐色の砂と、地平線と、大いなる平安の風とが、もはやばらばらな総和ではなく、わが心を昂揚させる広大な帝国となり、それを通して、あなたを読みとることができるためには、あなたからのひとつの合図でこと足りるのです。」何と意味深で示唆深いことか!2020/11/17
ひ ほ
29
いろんなところで講演されたものをまとめたもの。作中の文を出しながらの説明なので理解しやすかった。『友情と愛には、・・・こころの在りようと並んで、責任がともないます。ただ感情的におぼれることでも、心理的な一体感でもありません。』なるほど溺愛ではだめなのよね。2022/01/13
りりす
26
『星の王子さま』を解説する本。頁数が少ないからすぐ読める。本編を読めば誰でも分かるような内容だけど、ちゃんと文章を構築して説明してもらうとやっぱり違ってくる。これ、私は図書館で借りただけで、手に入りにくい物かもしれないけど、本編読んだらこれも一緒に読むのがおすすめだと思う。もし本編理解出来ない人でも、多分分かる。こじつけみたいな読み解きだと嫌だなと思って読み始めたけど全然そんなことはなかったのも良かった。2015/07/06
阿呆った(旧・ことうら)
16
どうでもいいけど、サン=テグジュペリって、カルロスゴーンに似てる2017/02/19
ぱせり
13
王子さまはなぜ子どもの姿をしているのか。砂漠にひそむ《黄色い蛇》は、何を意味するのか。目に見えないものを信じるということはどういうことなのか。このブックレットをガイドにして『星の王子さま』を読んでみようと思う。王子さまにちゃんと出会い直したくなった。 2013/06/02