出版社内容情報
「三国志演義」の解説書です。一般に「三国志」と言われていますが、正確には史書として陳寿が著した『三国志』と、これを種本として練り上げられた小説の『三国志演義』があります。既刊『図解雑学 三国志』は、陳寿の『三国志』を中心に解説した本でした。今回は小説『三国志演義』の楽しさを解説したものです。戦いの場面、演義の英雄が持つアイテム、演義成立の過程などをわかりやすく解説しています。
内容説明
三国志演義のあらすじ、戦いの場面、登場する英雄が持つアイテムなどを章ごとに紹介し、また、文学としての演義をわかりやすく解説しています。
目次
第1章 英雄の生きざま(『三国志演義』の歴史観 天下は分かれれば合す;黄巾の乱勃発 桃園の誓い ほか)
第2章 戦いと謀略(関羽対華雄・西暦190年 〓(し)水関の戦い
劉備三兄弟対呂布・西暦190年 虎牢関の戦い ほか)
第3章 英雄とアイテム(人相術と小説 英雄たちのつらがまえ;綸巾と羽扇 英雄たちのいでたち ほか)
第4章 演義のできるまで(史実化と蜀漢の正統 演義の特徴;演義のもととなった正史『三国志』 もう一つの三国志 ほか)
著者等紹介
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年、東京都大田区生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了、文学博士。大東文化大学文学部中国学科教授。北海道教育大学助教授を経て、現在にいたる。中国古代史が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ビスケ
3
三国志演義の内容解説本。「図解」と謳っているだけあり、1ページごとにイラストが載っているのが良かった。内容は特に可も無く不可も無く。2012/07/05
源次/びめいだー
1
三国志演義のダイジェスト、作中に登場する戦術やアイテム、作品の成立背景や成立後の話についてなどなど。興味深い内容でした。2017/04/06
ずみ
0
演義に特化した解説書。名場面、アイテムも雑学として面白い。何より演義の成り立ちが解説されていて、非常にありがたかった。2012/03/09
鮭
0
三国志検定の勉強の資料として買った本。 演義だから正史より簡単かと思ったが、ところがどっこい、こっちの方が難しい印象を受けた。 文化史の勉強をしているような気分。 正史を読んでから読むことをオススメする。
水樹ユカリ
0
普通に三国志のエピソード解説だけでなく、アイテムとか書とか占星術などについても書かれていておもしろかった!2010/07/21