シリーズ・ニッポン再発見<br> 日本のダム美―近代化を支えた石積み堰堤

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シリーズ・ニッポン再発見
日本のダム美―近代化を支えた石積み堰堤

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623083121
  • NDC分類 517.7
  • Cコード C0336

出版社内容情報

「石積みダム」の魅力を語りつくす! 歴史・分類やその背景を紹介。「日本で建設された石積み堰堤目録」を収録「石積み堰堤」とは、ダム本体の外部を石積みで囲い、内部に大きな石を用いたあとにモルタルを流し込むという建造方法に由来するもの。外面は天然石やブロックをはってつくる石張りで、手づくりによる凝った装飾が美しい景観を呈している。日本の明治・大正・昭和初期までの約50年間で50基ほどつくられた石積み堰堤の建設の歴史や技術の変遷、ダムエンジニアたちの高い心意気などを見つめなおすことで、ダムの魅力だけでなく、近代化を世界で最も早い時期になしとげた日本の新たな魅力をさぐっていく。


巻頭カラー特集 世紀を越えて生きる 石積みのダム

はじめに

1 日本の近代化のなかで
  国内の石積み堰堤
  明治期の日本と欧米の技術格差
  水道供給のための石積み堰堤の建設
  軍港補給水のための石積み堰堤の建設
  農業用水供給のための石積み堰堤の建設
  水力発電のための石積み堰堤の建設
  工業用水供給のための石積み堰堤の建設
  国内におけるコンクリートダムの登場
  石積み堰堤の設計者たち

2 世界の石積み堰堤の歴史
  古代~近世の石積み堰堤
  設計の理論化による大型化
  石積み堰堤の黄金期(1870~1920年代)
  石積み堰堤の転換期(19301950年代)
  材料と工法の発展

3 石積み堰堤の分類
  時代の変化で目的も変わる
  ダムの型式と構造の違い
  堤体の断面形状の進化
  堤体材料の違いによる分類
  石積み堰堤の洪水吐きの種類

4 「用・強・美」の「強」
  外部材としての石材の施工法
  石積みによる堤体外側の形成方法
  粗石コンクリート工法による構築
  石積み堰堤の施工方法
  粗石コンクリート工法によるコンクリート及びモルタルの品質
  横継目、排水孔及び通廊
  材料費からの石積み堰堤工事費の考察
  堤体工事費の比較とそこから見えるもの

5 石積み堰堤を末長く使う
  維持管理の重要性
  石積み堰堤の耐久性
  貯水位を低くする
  堆砂への対策
  補修・補強して景観を残す
  現代によみがえる石積み風のダム

6 石積み堰堤の美
  下流面の美
  石装飾の美
  上流面の美
  重要な取水塔のデザイン  
  天端道路と高欄
  石材と目地の織り成す表情
  越流の妙
  碑文は語る

7 石積み堰堤を愛でる
  ●一の沢ダム
  ●千歳第4ダム
  ●千歳第3ダム
  ●千歳第1取水堰堤
  ●大湊水源地ダム
  ●藤倉ダム
  ●青下第1ダム
  ●青下第3ダム
  ●黒部ダム
  ●黒又ダム
  ●大井ダム
  ●中宮ダム
  ●桂貯水池堰堤
  ●由良川ダム
  ●大河原取水ダム
  ●草木ダム
  ●布引ダム
  ●立ヶ畑ダム
  ●千苅ダム
  ●上田池ダム
  ●成相池ダム
  ●美歎ダム
  ●千本ダム
  ●深山溜池堰堤
  ●金山大池堰堤と大谷池堰堤
  ●久山田ダム
  ●栗原ダム
  ●帝釈川ダム
  ●本庄ダム
  ●大谷貯水池堰堤
  ●江畑ダム
  ●豊稔池ダム
  ●高藪取水ダム
  ●柿原第1ダム
  ●河内ダム
  ●曲渕ダム
  ●本河内低部ダム
  ●西山ダム
  ●小ヶ倉ダム
  ●乙原ダム
  ●白水ダム
  ●平山上溜池堰堤

[ダム雑学]
  ?石積み堰堤の建設と都市人口の推移
  ?河内ダム・帝釈川ダムと大峯ダム・大井ダムの四つ巴の技術競争
  ?長策先生、金策に走る
  ?二大先人による協働の賜、聖知谷ダム
  ?久山田ダムの工事写真集から大発見
  ?中欧の石積み堰堤を多く生み出したインツェ博士
  ?石積み工法から型枠工法への開発競争
  ?「用・強・美」を徹底追求した石工泣かせの技
  ?巨大サイズのサイクロピアンコンクリート
  ?転石ダム、長策先生最後の技術挑戦
  ?120年前の先進的なプレキャスト材
  ?本庄ダムの美の秘密

[コラム]
  日本の水力発電の曙
  長崎大水害緊急ダム事業

おわりに
ダムについて知っておきたい基礎知識
参考文献
ダムさくいん

〈綴じ込み〉日本で建設された石積み堰堤目録

川崎 秀明[カワサキ ヒデアキ]
著・文・その他

内容説明

「石積みダム」の魅力を語りつくす!歴史・分類やその背景を紹介。「日本で建設された石積み堰堤目録」を収録。

目次

1 日本の近代化のなかで
2 世界の石積み堰堤の歴史
3 石積み堰堤の分類
4 「用・強・美」の「強」
5 石積み堰堤を末長く使う
6 石積み堰堤の美
7 石積み堰堤を愛でる

著者等紹介

川崎秀明[カワサキヒデアキ]
1956年生まれ。九州大学大学院修了。1981年、旧建設省入省。開発課、沖縄総合事務局、国土技術政策総合研究所など豊富なダム経験から、現場密着をモットーとする旧建設省技術屋タイプとしては最後のエンジニア。近年はダム工学会活性化小委員会を通じてダムファンの拡大に努めている。現在、財団法人ダム技術センター首席研究員(兼研究第1部長)。ダムマイスター名はエンジニアスカワサキ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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後藤良平

2
石積み堰堤がこんなにあるとは驚いた。そして美しい。後半に載っている42箇所の「鑑賞の記」のうち、北海道を除く6箇所は訪問済み。西日本は残念ながら、神戸の布引と四国の豊稔池の2箇所のみ。こりゃまた楽しみが増えた。なんと言っても大分の白水ダムが見たい。東日本の年間No.67購入。2021/06/08

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