内容説明
従来の世界史の本では、ヨーロッパの古代が終わると、アジアの古代、ヨーロッパの中世が終わると、アジアの中世のような順番で、つまり各時代を文化圏ごとに分けて解説されていました。本書では、各時代を文化圏ごとに分けずに、わかりやすく簡潔な文章と豊富な図版を使って、全世界を同時代で捉える横割りで、世界史を解説します。例えば、日本で元寇があった13世紀後半、ヨーロッパでは絶大な権力を誇ったローマ教皇が争いに破れ、小アジアではオスマン・トルコが拡大していました。これまでバラバラでしか理解できなかった世界史を、本書なら、大きな流れとして捉えなおすことができます。
目次
第1章 古代(紀元前~2世紀)(前3000年頃、エジプトに統一国家成立1―エジプトで世界初の統一国家が誕生;前3000年頃、エジプトに統一国家成立2―エジプトで統一国家が成立した要因 ほか)
第2章 中世(4世紀~15世紀半ば)(375年、ゲルマン民族の大移動1―ゲルマン民族移動の始まり;375年、ゲルマン民族の大移動2―ゆるやかな移動から大移動へ ほか)
第3章 近代(15世紀末~19世紀)(1492年、コロンブスのアメリカ到達1―ポルトガルとスペインによる航路開拓開始;1492年、コロンブスのアメリカ到達2―ポルトガルとスペインの世界進出 ほか)
第4章 現代(20世紀~21世紀)(1904年、日露戦争1―急成長した日本の大陸進出;1904年、日露戦争2―中国・朝鮮を巡って日露戦争開戦 ほか)
著者等紹介
武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大学大学院博士課程修了。明治学院大学教授。専攻は日本史、歴史哲学。比較文化的視野を用いた幅広い観点から日本の思想・文化の研究に取り組む一方、飽くなき探究心で広範な分野にわたる執筆活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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