内容説明
きっとおいしい気持ちになれる。もっと賢治が知りたくなる―。作品から見えてくる、賢治と「食」にまつわるハイカラでメルヘンチックなエピソードの数々。新鮮なイラストとともに、さあ、たっぷりと召し上がれ。
目次
野原と畑の収穫―殻物・野菜・果物
海の幸・山の幸―海産物・魚・きのこ・木の実
まきばのごちそう―肉類・卵・乳製品
お茶の時間―飲み物・酒
イーハトーヴのデザート―お菓子・嗜好品・器
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
18
宮沢賢治といえば天ぷらそばと三ツ矢サイダー。そんな彼の創った物語に触れながらそれに纏わる食べ物について語るエッセイ。個人的には『水仙月の四日』に出てきたカリメラと『ひかりの素足』の天人がくれたチョコレートが印象深いな。あ。あと『注文の多い料理店』か。あれは食材として見られているからアレだけれど笑2018/01/02
yuzuriha satoshi
13
サラド、オリゼ、やまなし、藁のオムレツ、チューリップ酒、カリメラ、真珠の皿と天河石の盃 綺羅星のような食べ物たちは裕福だった賢治の暮らしの中から文章にちりばめられた でも 当時の人たちはその文章をほとんど手に取ることが無かった 残念なことです2012/05/31
tama
8
図書館本 料理コーナ―書架から 20年以上前の作品 宮沢賢治好きなので 絵は好みですが確かに20年前この手の絵が流行ってたような。文は、賢治臭が濃いのから殆どしないのまで。注文の多い料理店で「人間サラドの作り方」が受けた。「材料がどれだけ料理に協力するか」は巧い！やまなしの匂いからの「いい匂い」の賢治の作品という見方は素敵。賢治の氷河鼠の毛皮は好きな作品だが紅茶の車内サービスがあったのは失念してた。ベーリング行き急行だが始発はどこだ？特急じゃないのも気になる。津軽海峡から先はどこを通る？紅茶にジャムは？2020/12/27
雷華
7
【図書館】宮沢賢治の作品にでてくる食べ物の由来や歴史や賢治にまつわるあれこれが書かれていて面白かったです。欲を言えば、作品内の食べ物にもう少し解説が欲しかったです。2018/08/09
ふみえ
6
寝る前に数話ずつ読んだ。とにかく可愛くて、ちょっと不穏なところが良い。賢治の作品は、自分の低脳を自覚させられるので得意ではないが気になる。焦らず気が向いたら読んでいこう。2023/09/19
