感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
103
これが最終巻のようですが、私はランダムに読んでいるのであと2冊まだ残っています。今回は「心にのこった話」ということで、ほとんど未読の作品が多く私は結構題名の通りに心に残る話が多いように感じました。日本人と外国人がほぼ半々ですが、やはり日本人の書かれたものの方がしんみりとさせる感じのものが多いと思います。最後に解説にかえてということで、編纂者5人のエッセイがサービスで掲載されています。2018/11/11
メタボン
23
☆☆☆ シリーズ最後を飾る作品集。その割には心に刺さる作品が少なくて残念。小山清「老人と鳩」は失語症のなか書いただけあって痛々しい。客の捨てていった捨子が老婆になるまで宿にとどまっている井伏鱒二「へんろう宿」。ゴミを起点として走る一条の光が人生を照らす耕治人「一条の光」。全く救いがないフラナリー・オコナー「善人はなかなかいない」。白昼夢のような石川淳「山桜」。2018/08/04