ごちそう帳

ごちそう帳

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  • サイズ B6判/ページ数 408p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480101310
  • NDC分類 908
  • Cコード C0393

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

107
私は食いしん坊なせいかこのシリーズでは今までで一番印象に残る作品が数多くありました。約30篇の内外の作家の食べ物に関する部分を抜き出してくれています。武田百合子さんの「枇杷」、スタインベックの「朝めし」、矢田津世子さんの「茶粥の記」など楽しめます。この中での一番はロアルド・ダールの「味」でしょうね。何度も読んでいて「南から来た男」と双璧の話だと感じています。2018/09/05

メタボン

27
☆☆☆★ 指まで食べてしまったような記憶、武田百合子「枇杷」。屋台の女将とのちょっと背徳的で密会的な食卓が面白い上林暁「愉しき昼食」。鯛が笑っているように見えるのは祝福ではなく予言だったとは、全編中一番唸らされた深沢七郎「鯛の妙味」。端正な文章の矢田津世子「茶粥の記」も良かった。ワイン通の描写がスリリングで最後のオチが良いロアルド・ダール「味」。2018/04/09

奥山 有為

15
さまざまな作家の「ごちそう」、食事にまつわるアンソロジー。詩や小説、エッセイ。子母沢寛もっと読みたくなった。みんな味がある文章、ごちそうさまでした2015/11/17

sawa

14
★★★★★ 国内に留まらず海外の作品を含む食べもののアンソロジー。矢田津世子の「茶粥の記」は何度読んでも不思議な余韻を残してくれる。ロアルド・ダールの「味」はハラハラしながら読んだ。彼の作品をもっと読みたい。魯迅の「月に飛び去る話」、魯迅の本なんて手に取ろうとすら思わないけど、案外面白かった。興味がなかった著者に触れられるのが、アンソロジーのいい所。(図)2014/11/18

Bartleby

10
「ひょっとしたらあのとき、枇杷を食べていたのだけれど、あの人の指と手も食べてしまったのかな」武田百合子の「枇杷」が好き。一瞬ちょっとぎょっとする表現だけど、食べ物だけじゃなくて、その時の空気や一緒に食べる人との関係を含めて味わう感覚はよく分かるし、こんな風に表現してしまえることにとても魅力を感じました。武田さんの他の本も読んでみたいです。2013/10/11

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