ちくまプリマーブックス<br> カビの不思議

ちくまプリマーブックス
カビの不思議

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480041876
  • NDC分類 K465
  • Cコード C8345

内容説明

ヒトの目がルーペのようになったら自然はどのような貌を見せるだろう。枯葉の下、糞の上、キノコの上、朝露の中、雪の下、川の中、そして海の中。わずかな水分でも棲息するカビの思いもかけぬ繁殖の生態。自然の分解者としてなくてはならないカビに魅せられた著者が、カビの系統進化と分類をさぐりながら、ミクロの世界の不思議を語る。

目次

第1章 カビとキノコと酵母
第2章 林のなかにカビをさがす
第3章 糞の上の小さな世界
第4章 キノコの上の小さな世界
第5章 水をたどって
第6章 菌類三者の三つ巴
第7章 カビの分類位置と不完全菌類というみょうな名前

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mimizu

2
「そもそもカビとキノコと酵母というのは、学術的名前ではない。そして細部は違うものの、本質的には同種のものである」 そういう事前知識が私にはあり、だからこそカビというものに興味を持ち、本書に手を伸ばした。内容的には微妙なのだが、実際にフィールドワークしてみたいという気持ちにはさせられた。私の求めていたものとは微妙に違うが、おそらくそれが本書の売りのはずなので読後感は爽快で、実際に近くの森に足を運んでしまったものだ。2012/02/07

y

0
図書館の棚で目について借りました。 地味な本ですが、著者がどんな仮説をたて、どうやってカビを採取し、検証していったかが丁寧に描かれていて、素敵だなと思いました。 少々古い本なので、現在では解明されていることもありますが、あまり古さを感じさせない本でした。 表紙の写真もかわいい。2019/12/10

つんどく

0
タイトルはまるでカビの雑学本かな?という様子だが、中身はカビや酵母やキノコについてどういった研究がされてきたのか、どのように分類してきたのか等を著者のフィールドワークを通して書かれたもの。ただ知識をまとめられるより、このような着想を得てこう調べたらこうだった、こう失敗した、など書かれているから信用できるし楽しい。専門的な話が続くので半分も記憶できていないが、本書が書かれて二十年以上経過したがどこまで明らかになったのだろうかととても興味をそそられた。メモったものをまた後で調べてみよう。2019/04/19

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