NHKブックス<br> 若者・アパシーの時代―急増する無気力とその背景

NHKブックス
若者・アパシーの時代―急増する無気力とその背景

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784140015711
  • NDC分類 371.47
  • Cコード C1336

内容説明

近年、極端に無気力な状態を続ける若者が急増している。病気でもないのに学校に生かず仕事にもつかず、自室に閉じこもって長期間何もしない高校生や大学生、さらに30代の大人まで目につくようになった。原因として、親の過保護、期待過剰、進学一辺倒の競争社会、若者から夢を奪う管理社会などを著者は指摘する。豊富な臨床体験から、無気力の実態、原因、対応、予防までを説く。

目次

1 アパシーとは何か
2 漱石の遊民
3 アパシーの原因・背景
4 アパシー青年の未来―2025年の危機
5 アパシーの克服
6 アパシーの予防―未来社会のあり方を求めて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Arowana

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漱石と遊民という挿話は自身にも正確にあてはまり、はっとさせられた。当時の高等遊民とは時代別に換言すると「ヒッピー」「ニート」「ひきこもり」などに該当するという。この時代からすでに豊かさが生存欲求を忘れさせると同時に文明的生活様式の遍在化と自由で暇な時間の増加に伴う自意識や生の感覚の変調または他との乖離がみられるような一部の「異人種」が出現しだした様子なのであるが、これは実に興味深く、漱石の作品をもっと読んでみたくなった。2012/05/25

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